記事一覧

坂井のぶこ詩集『浜川崎から Ⅱ』。小鳥のような、雫のような、自由律。

 私も参加させて頂いています手作りの詩誌『たぶの木』や、詩誌『操車場』で作品を発表され、既に何冊ものご詩集を出版されている詩人の坂井のぶこさんが、新しい詩集『浜川崎から Ⅱ』(2013年9月、漉林書房、2000円)を出版されます。 今回はこの詩集から、言葉の花をここに咲かせていただき、みつめ感じとらせて頂いたことを記します。 詩人は「あとがき」でこの詩集に込めたもの、この言葉の花束がどのように生まれたかを、...

続きを読む

荻原井泉水。句の完結性と詩行の緊密度。自由律俳句(五)

 俳人・荻原井泉水(おぎわら・せいせんすい、明治十七年・1884年~昭和五十一年・1976年、東京生まれ)を通して、自由律俳句を感じとります。 彼が編纂者である出典に載せられた井泉水の俳句は、晩年の作品が中心ですが、自薦の作品といえます。 前回、俳句を「象徴の詩」といった彼の言葉から、詩の長さについて想うことを記しました。彼には「象徴の詩」にふさわしい、最も適した、字数、音数についての、体感的な感覚があっ...

続きを読む

荻原井泉水。象徴の詩。自由律俳句(四)

 今回は自由律俳句を切り拓いたもう一人の俳人・荻原井泉水(おぎわら・せいせんすい、明治十七年・1884年~昭和五十一年・1976年、東京生まれ)を通して、自由律俳句を感じとります。 最初に出典から、彼が俳句をどのように捉えていたかが、よく伝わってくる言葉を引用します。● 以下、出典「井泉水の自由律俳句」からの引用です。「一つの鍵」大正三年、一九一四年、『自然の扉』 「俳句は印象の詩である。ただ、目に触れた...

続きを読む

詩誌『たぶの木』 7号をHP公開しました。

 手作りの詩誌『たぶの木』7号を、私のホームページ『愛のうたの絵ほん』に公開しました。     詩誌 『たぶの木』 7号 (漉林書房) 漉林書房の詩人・田川紀久雄さん編集・発行の小さな詩誌です。 私は作品を活字にでき読めて、とても嬉しく思います。 参加詩人は、田川紀久雄、坂井のぶこ、山下佳恵、高畑耕治です。ぜひご覧ください。...

続きを読む

新しい詩「母」をHP公開しました。

 私の詩のホームページ「愛のうたの絵ほん」に、新しい詩「母」を、公開しました。3文字、5音の、私の一番短い作品です。   詩「母」   (クリックでお読み頂けます)。 お読みくださると、とても嬉しく思います。...

続きを読む

中塚一碧楼。一度きり、水滴の美。自由律俳句(三)

 前回につづき、中塚一碧楼(なかつか・いっぺきろう、明治二十年・1887年~昭和二十一年・1946年。岡山県生まれ)の自由律俳句から、私の心に特に響いた作品をとりあげ、詩想を記します。カッコ( )内は現代かなづかいでの読みを私が加えたものです。 今回は、自由律俳句の音数律の自由度について、掘り下げて考えます。  夜の菜の花の匂ひ立つ君を帰さじ (よるのなのはなのにおいたつきみをかえさじ) この句も、切れ字...

続きを読む

中塚一碧楼。切れ字の伝統を捨て自由を。自由律俳句(二)

 前回は、中塚一碧楼(なかつか・いっぺきろう、明治二十年・1887年~昭和二十一年・1946年。岡山県生まれ)の自由律俳句の宣言ともいえる言葉について考えました。 今回は、彼の自由律俳句そのものから、特に私の心に響いた作品をとりあげ、詩想を記します。カッコ( )内は現代かなづかいでの読みを私が加えたものです。  児の心ひたぶるに鶏頭を怖づ (このこころひたぶるにけいとうをおず)☆音数律は、5音・5音・7音で、...

続きを読む

中塚一碧楼。根なし草、継承。自由律俳句(一)。

 前回まで、俳句という文芸に固有な季語のうち、花の名を季語とする美しい俳句の花を感じとってきました。 今回からは一転して、季語に捕らわれない新しい俳句を創ろうとした四人の俳人を見つめ、その作品を感じとります。 俳句という文学形式について、季語だけでなく、根幹にある音数律(5音7音5音の十七音)、たとえば、「ふるいけや(5音)、かわずとびこむ(7音)、みずのおと(5音)」この音数律の型をも壊して、新しい俳句を創...

続きを読む

永遠終戦祈念日。戦争と私の詩(三)

 今日8月15日は1945年、敗戦日。数え切れない人が望まぬ殺し合いを強いられた戦争が終わった日。その日からもう二度と戦争を起こさない、永遠終戦日とするよう祈念し私に言い聞かせる日です。 ほとんどの人は戦争を望みません。だから戦争を手段として悪用しようとする少数者に煽られ騙されないよう、永遠終戦を祈念し、その意思を確認し続けるために、意味ある日です。 戦争で亡くなった人は、私の祖父もそうですが、自分が殺...

続きを読む

新しい詩「流れ星」をHP公開しました。

 私の詩のホームページ「愛のうたの絵ほん」に、新しい詩「流れ星」を、公開しました。 (クリックでお読み頂けます)。   詩「流れ星」 お読みくださると、とても嬉しく思います。...

続きを読む

おじぎそう。睡蓮。月見草。撫子。夏薊。俳句の花(五)。

 花の名を詠んだ俳句を見つめています。出典は、『俳句の花図鑑』(監修:復本一郎、2004年、成美堂出版)です。入門書ですので、花の名にも俳句にも詳しくなくても、美しい写真を眺めながら楽しく読むことができます。俳人は季語として花の名をいつも意識するからでしょうか、季節の移ろいに咲く花の姿をとてもよく知っていて素晴らしいなと、私は素直に感じます。 初春から夏の終りまで順に、どちらかというと知らない人もいる...

続きを読む

野間明子の詩。異邦人の、「ああ」。

 私のホームページの「好きな詩・伝えたい花」に、詩人・野間明子さんの詩を紹介させて頂きました。  詩「硝子」「フクシマへの道」「世界のまんなかの一本の柳」                                                  (クリックしてお読み頂けます)。 野間明子さんの詩の言葉には迫力、迫ってくる力を感じます。彼女が朗読をし続けてきたことで、音への感性が鋭く、肉声の...

続きを読む

原爆。戦争と私の詩(二)

 明日は1945年長崎に原爆が投下された、とても心痛くなる悲しい日。その時その場に置かれた人を思うと苦しくなる日。永井隆が命をかけ伝えてくれたことをを決して忘れないと私に言い聞かせる日です。 私も一市民としてその時々に平和を願う当たり前の発言をします。  天職と感じる詩人としては、平和への願い、戦争を厭う強い想いが、種となりやがて芽吹いた作品の花を咲かせてきました。 数多く咲かせることがまだできていま...

続きを読む

原爆。戦争と私の詩(一)

 今日は1945年広島に原爆が投下された、とても心痛くなる悲しい日。その時その場に置かれた人を思うと苦しくなる日。原民喜や峠三吉が命をかけ伝えてくれたことをを決して忘れないと私に言い聞かせる日です。 私も一市民としてその時々に平和を願う当たり前の発言をします。  天職と感じる詩人としては、平和への願い、戦争を厭う強い想いが、種となりやがて芽吹いた作品の花を咲かせてきました。 数多く咲かせることがまだで...

続きを読む

大倉元の詩。父やん。母やん。ふるさとを想う。

 私のホームページの「好きな詩・伝えたい花」に、詩人・大倉元さんの詩を紹介させて頂きました。  詩「父やんの一心」「うどんげの花を見つけた」「たかく たかく たかく」                                                  (クリックしてお読み頂けます)。 大倉元さんの詩の言葉は生きています。人間の匂いと息づかいが伝わってきます。文学は最も人間臭い表現、芸...

続きを読む

大原勝人の詩。伝えずにはいられない泪を集めて。

 私のホームページの「好きな詩・伝えたい花」に、詩人・大原勝人さんの詩を紹介させて頂きました。  詩「母の乳房」「火の路地」「独りぼっちの戦死者」                                    (クリックしてお読み頂けます)。 大原勝人さんは略歴にもあるように、1945年に召集され大阪大空襲を目の当たりにし敗戦を迎えていらっしゃいます。2012年に出版された詩集『泪を集めて』の一章...

続きを読む

最新記事

プロフィール

高畑耕治

Author:高畑耕治
Profile:たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪・四條畷出身 早大中退 東京・多摩在住

詩集
「銀河、ふりしきる」
2016年イーフェニックス
「こころうた こころ絵ほん」2012年同上
「さようなら」1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25
「愛のうたの絵ほん」1994年同上
「愛(かな)」1993年同上
「海にゆれる」1991年土曜美術社
「死と生の交わり」1988年批評社

検索フォーム