記事一覧

本居宣長「新古今集美濃の家づと」など

本居宣長「排蘆小船(あしわけおぶね)」 歌道についての批評精神、古今伝授の虚妄の批判は現代に通じる。「新古今集美濃の家づと」 もののあはれのに立つ新古今和歌集の和歌批評。過去の解釈に対する批評、誤読、独断もふくめ学べる。(中公バックス、日本の名著21)本居宣長 「排蘆小船(あしわけおぶね)」 「石上私淑言(いそのかみささめごと)」(岩波文庫)原文ですが中公バックスの現代訳のあと読むとおおよそ理解でき...

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藤原定家の研究に想う

「藤原定家の歌風」(赤羽淑、桜楓社)和歌の調べ。言葉の音楽の美しさの秘密を解き明かす。私もも日本語の詩の創作で心にとめていることなど。定家の歌の雪の美しさの奥深さを、精神の顕微鏡により雪の結晶の映像にまで拡大して見極めようとし変化の無限のまえで立ちすくみつつ歌の美の無限を伝える。「藤原定家の研究」(石田吉貞、文雅堂書店)定家の和歌の根底、種子であるものを、頽唐(たいとう)精神とする。頽廃(たいはい...

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八代集。小野小町、西行、式子内親王の好きな歌。

万葉集と歌人、作者未詳歌も含めて、ながく読みつがれ好きな読者のいる集、歌人の作品は、優れていて読んで良い歌だと自然に感じもするものだと、あらためて思います。「合本八代集」(至文堂)古今集から新古今集までの八つの勅撰和歌集の、和歌だけが注も訳なく並んでいます。後撰集は、小野小町の数首が好きでした。小町 「後撰和歌集」心からうきたる舟にのりそめてひとひも浪にぬれぬ日ぞなき拾遺集は、万葉集からの人麿や赤人...

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和泉式部歌集。歌人の説話化と歌集。

藤川晶子「平安後期勅撰集における和泉式部歌享受」と「後拾遺集における和泉式部歌享受」を読みました。受け継がれる「歌人の歌」は、説話もとりこみながら膨らみ豊かに変わっていくものという視点に、片桐洋一「小野小町追跡」と通じあう文学と歴史理解の良さがあり、教えられました。柿本人麿歌集、小野小町集、和泉式部集は、いずれも本人の歌ではない歌や説話も加えられ変えられ創りなおされ、ふくらんで伝えられてきたけれど...

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小野小町  移ろふものは

古今和歌集 恋歌五 797 小野小町色見えで移ろふものは世の中の人の心の花にぞありける(コレクション日本歌人選3 小野小町 大塚英子 笠間書院)平仮名は近代まで清濁書き分けず濁点は表記されなかったので、この歌の表記は「色見えて」。読みも古来両説あり。小町は「見えて」と、打ち消しの「見えで」、正反対の意味を掛詞にした。惹かれます。手もとにある「伊達本 古今和歌集」藤原定家書写、笠間文庫で確かめました。色見え...

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プロフィール

高畑耕治

Author:高畑耕治
Profile:たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪・四條畷出身 早大中退 東京・多摩在住

詩集
「銀河、ふりしきる」
2016年イーフェニックス
「こころうた こころ絵ほん」2012年同上
「さようなら」1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25
「愛のうたの絵ほん」1994年同上
「愛(かな)」1993年同上
「海にゆれる」1991年土曜美術社
「死と生の交わり」1988年批評社

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