記事一覧

菊、白菊。鶏頭。すすき。秋、俳句の花(四)。

 秋の花の名を詠んだ俳句を見つめています。出典は、『俳句の花図鑑』(監修:復本一郎、2004年、成美堂出版)です。入門書ですので、花の名にも俳句にも詳しくなくても、美しい写真を眺めながら楽しく読むことができます。 俳人は季語として花の名をいつも意識するからでしょうか、季節の移ろいに咲く花の姿をとてもよく知っていて素晴らしいなと、私は素直に感じます。 初秋から順に、出典にあげられたさまざまな俳句から私の...

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曼珠沙華、彼岸花。竜胆。金木犀。秋、俳句の花(三)。

 秋の花の名を詠んだ俳句を見つめています。出典は、『俳句の花図鑑』(監修:復本一郎、2004年、成美堂出版)です。入門書ですので、花の名にも俳句にも詳しくなくても、美しい写真を眺めながら楽しく読むことができます。 俳人は季語として花の名をいつも意識するからでしょうか、季節の移ろいに咲く花の姿をとてもよく知っていて素晴らしいなと、私は素直に感じます。 初秋から順に、出典にあげられたさまざまな俳句から私の...

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薄荷。紫苑。鳥兜。野菊。秋、俳句の花(二)。

 秋の花の名を詠んだ俳句を見つめています。出典は、『俳句の花図鑑』(監修:復本一郎、2004年、成美堂出版)です。入門書ですので、花の名にも俳句にも詳しくなくても、美しい写真を眺めながら楽しく読むことができます。 俳人は季語として花の名をいつも意識するからでしょうか、季節の移ろいに咲く花の姿をとてもよく知っていて素晴らしいなと、私は素直に感じます。 初秋から順に、出典にあげられたさまざまな俳句から私の...

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朝顔。女郎花。男郎花。蕎麦の花。露草。秋、俳句の花(一)。

 今回からの数回は、秋の花の名を詠んだ俳句を見つめます。出典は『俳句の花図鑑』(監修:復本一郎、2004年、成美堂出版)です。入門書ですので、花の名にも俳句にも詳しくなくても、美しい写真を眺めながら楽しく読むことができます。 俳人は季語として花の名をいつも意識するからでしょうか、季節の移ろいに咲く花の姿をとてもよく知っていて素晴らしいなと、私は素直に感じます。 初秋から順に、出典にあげられたさまざまな...

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山田句塔の自由律俳句(二)。私を泣いてくれた。

 俳人・山田句塔の自由律俳句を感じとっています。前回の、戦場という極限状況での句に続き、今回は敗戦の年1945年・昭和二十年以降に、彼が詠んだ句です。 以下、引用する俳句の出典は、細井冨貴子『哀歌・戦友』「季刊銀花」第75号によります。(尼崎安四を師とされる詩人の諫川正臣氏がコピーを下さいました)。● 山田句塔の自由律俳句  はげしく人を恋い人をさけて暮らしている冬  人になじめぬ性(さが)もち人のなか...

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山田句塔の自由律俳句(一)。極限での瞬間の凝結。戦場の句。

 自由律俳句を感じ取ってきました。今回からは、戦友であった詩人・尼崎安四と自由律俳句の俳人・山田句塔を通して、詩歌についての詩想を記していきます。 以下、引用する文章と俳句の出典は、細井冨貴子『哀歌・戦友』「季刊銀花」第75号によります。(尼崎安四を師とされる詩人の諫川正臣氏がコピーを下さいました)。 まず俳人としての山田句塔の自由律俳句の作品そのものを見つめます。山田句塔は『雑木林』(1968年・昭和...

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種田山頭火。喰ひ入る瞳。自由律俳句(十八)

 自由律俳句を己の人生に重ねた強烈な個性の俳人、種田山頭火(たねだ・さんとうか。明治十五年・1882~年昭和十五年・1940年、山口県生まれ)を前回から見つめています。 以下、出典から私の心に特に響いた句を選び、似通うものを感じた句にわけました。「☆放浪をうたう(一)(二)(三)」、「♪音楽的な、調べの歌(一)(二)(三)」、「★戦時の句」の7回としました。 最終の今回は「★戦時の句」です。一句一句について、◎...

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種田山頭火。あの山なみの雪の。自由律俳句(十七)

 自由律俳句を己の人生に重ねた強烈な個性の俳人、種田山頭火(たねだ・さんとうか。明治十五年・1882~年昭和十五年・1940年、山口県生まれ)を前回から見つめています。 以下、出典から私の心に特に響いた句を選び、似通うものを感じた句にわけました。「☆放浪をうたう(一)(二)(三)」、「♪音楽的な、調べの歌(一)(二)(三)」、「★戦時の句」の7回になります。 今回は「♪音楽的な、調べの歌(三)」です。一句一句...

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種田山頭火。ひつそり咲いて。自由律俳句(十六)

 自由律俳句を己の人生に重ねた強烈な個性の俳人、種田山頭火(たねだ・さんとうか。明治十五年・1882~年昭和十五年・1940年、山口県生まれ)を前回から見つめています。以下、出典から私の心に特に響いた句を選び、似通うものを感じた句にわけました。「☆放浪をうたう(一)(二)(三)」、「♪音楽的な、調べの歌(一)(二)(三)」、「★戦時の句」の7回になります。今回は「☆放浪をうたう(三)」です。一句一句について、◎...

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種田山頭火。ころり寝ころべば。自由律俳句(十五)

 自由律俳句を己の人生に重ねた強烈な個性の俳人、種田山頭火(たねだ・さんとうか。明治十五年・1882~年昭和十五年・1940年、山口県生まれ)を前回から見つめています。 以下、出典から私の心に特に響いた句を選び、似通うものを感じた句にわけました。「☆放浪をうたう(一)(二)(三)」、「♪音楽的な、調べの歌(一)(二)(三)」、「★戦時の句」の7回になります。 今回は「♪音楽的な、調べの歌(二)」です。一句一句...

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種田山頭火。わかれてきた道が。自由律俳句(十四)

 自由律俳句を己の人生に重ねた強烈な個性の俳人、種田山頭火(たねだ・さんとうか。明治十五年・1882~年昭和十五年・1940年、山口県生まれ)を前回から見つめています。 以下、出典から私の心に特に響いた句を選び、似通うものを感じた句にわけました。「☆放浪をうたう(一)(二)(三)」、「♪音楽的な、調べの歌(一)(二)(三)」、「★戦時の句」の7回になります。 今回は「☆放浪をうたう(二)」です。一句一句につい...

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種田山頭火。あざみあざやかな。自由律俳句(十三)

 自由律俳句を己の人生に重ねた強烈な個性の俳人、種田山頭火(たねだ・さんとうか。明治十五年・1882~年昭和十五年・1940年、山口県生まれ)を前回から見つめています。 出典から私の心に特に響いた句を選び、似通うものを感じた句にわけました。「☆放浪をうたう(一)(二)(三)」、「♪音楽的な、調べの歌(一)(二)(三)」、「★戦時の句」の7回になります。 今回は「♪音楽的な、調べの歌(一)」です。一句一句につい...

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種田山頭火。まっすぐな道で。自由律俳句(十二)

 自由律俳句を己の人生に重ねた強烈な個性の俳人、種田山頭火(たねだ・さんとうか。明治十五年・1882~年昭和十五年・1940年、山口県生まれ)を前回から見つめています。 出典から私の心に特に響いた句を選び、似通うものを感じた句にわけました。「☆放浪をうたう(一)(二)(三)」、「♪音楽的な、調べの歌(一)(二)(三)」、「★戦時の句」の7回になります。 今回は「☆放浪をうたう(一)」です。一句一句について、◎印...

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種田山頭火。自分の真実をうたふ。自由律俳句(十一)

 今回からは、自由律俳句を己の人生に重ねたもう一人の強烈な個性の俳人、種田山頭火(たねだ・さんとうか。明治十五年・1882~年昭和十五年・1940年、山口県生まれ)を見つめます。 まず最初に、山頭火が俳句について表明した言葉を引用し、私が想うことを記します。以下、出典からの引用です。「(前略)うたふもののよろこびは力いつぱいに自分の真実をうたふことである。この意味に於て、私は恥ぢることなしにそのよろこびを...

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尾崎放哉。せきをしても。自由律俳句(十)

 尾崎放哉(おざき・ほうさい、明治十八年・1885年~大正十五年・1926年、鳥取市生まれ)の自由律俳句を感じとっています。出典から、私の心に特に響いた句を選び、似通うものを感じた句にわけ、◎印の後に私の詩想を記します。 前回までは彼を取り巻く世界との関係性が伝わってくる句を取り上げました。今回は、彼にとってそのようであった世界に置かれた自己を凝視する句です。彼の最良の句はここにあると私は思います。3.世界...

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尾崎放哉。入れものが無い。自由律俳句(九)

 尾崎放哉(おざき・ほうさい、明治十八年・1885年~大正十五年・1926年、鳥取市生まれ)の自由律俳句を感じとっています。出典から、私の心に特に響いた句を選び、似通うものを感じた句にわけ、◎印の後に私の詩想を記します。 前回は彼の世界の受けとめかたが伝わってくる句を取り上げました。今回は、世界を感じとろうとする能動性を底流に感じる句です。2.世界を感じとろうとする働きかけの句いずれも彼にとっての世界、世界...

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尾崎放哉。尾をふつてくれる。自由律俳句(八)

今回は、尾崎放哉(おざき・ほうさい、明治十八年・1885年~大正十五年・1926年、鳥取市生まれ)の自由律俳句を感じとります。出典から、私の心に特に響いた句を選び、似通うものを感じた句にわけ、◎印の後に私の詩想を記します。1.自分が投げ込まれ置かれた世界を受けとめる句いずれも彼にとっての世界、世界との距離感が響いている句で、受けとめ感じる、受動性を感じる句です。  仏体にほられて石ありけり◎寺を移り住んだ彼だ...

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種田山頭火と尾崎放哉。俳句と心中し。自由律俳句(六)

 今回からは、自由律俳句を生きざまそのものにして究めた、二人の強烈な個性俳人、種田山頭火と尾崎放哉を通して、自由律俳句を見つめます。 二人について、山下一海氏が出典『俳句の歴史 室町俳諧から戦後俳句まで』に書いている以下の言葉は、二人を深く理解していると感じると同時に、文学・詩歌と作者の生きざまについて、考えさせられます。 以下、出典●からの引用  山頭火と放哉  「山頭火と放哉は、世を捨てた動機...

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荻原井泉水。句の完結性と詩行の緊密度。自由律俳句(五)

 俳人・荻原井泉水(おぎわら・せいせんすい、明治十七年・1884年~昭和五十一年・1976年、東京生まれ)を通して、自由律俳句を感じとります。 彼が編纂者である出典に載せられた井泉水の俳句は、晩年の作品が中心ですが、自薦の作品といえます。 前回、俳句を「象徴の詩」といった彼の言葉から、詩の長さについて想うことを記しました。彼には「象徴の詩」にふさわしい、最も適した、字数、音数についての、体感的な感覚があっ...

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荻原井泉水。象徴の詩。自由律俳句(四)

 今回は自由律俳句を切り拓いたもう一人の俳人・荻原井泉水(おぎわら・せいせんすい、明治十七年・1884年~昭和五十一年・1976年、東京生まれ)を通して、自由律俳句を感じとります。 最初に出典から、彼が俳句をどのように捉えていたかが、よく伝わってくる言葉を引用します。● 以下、出典「井泉水の自由律俳句」からの引用です。「一つの鍵」大正三年、一九一四年、『自然の扉』 「俳句は印象の詩である。ただ、目に触れた...

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中塚一碧楼。一度きり、水滴の美。自由律俳句(三)

 前回につづき、中塚一碧楼(なかつか・いっぺきろう、明治二十年・1887年~昭和二十一年・1946年。岡山県生まれ)の自由律俳句から、私の心に特に響いた作品をとりあげ、詩想を記します。カッコ( )内は現代かなづかいでの読みを私が加えたものです。 今回は、自由律俳句の音数律の自由度について、掘り下げて考えます。  夜の菜の花の匂ひ立つ君を帰さじ (よるのなのはなのにおいたつきみをかえさじ) この句も、切れ字...

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中塚一碧楼。切れ字の伝統を捨て自由を。自由律俳句(二)

 前回は、中塚一碧楼(なかつか・いっぺきろう、明治二十年・1887年~昭和二十一年・1946年。岡山県生まれ)の自由律俳句の宣言ともいえる言葉について考えました。 今回は、彼の自由律俳句そのものから、特に私の心に響いた作品をとりあげ、詩想を記します。カッコ( )内は現代かなづかいでの読みを私が加えたものです。  児の心ひたぶるに鶏頭を怖づ (このこころひたぶるにけいとうをおず)☆音数律は、5音・5音・7音で、...

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中塚一碧楼。根なし草、継承。自由律俳句(一)。

 前回まで、俳句という文芸に固有な季語のうち、花の名を季語とする美しい俳句の花を感じとってきました。 今回からは一転して、季語に捕らわれない新しい俳句を創ろうとした四人の俳人を見つめ、その作品を感じとります。 俳句という文学形式について、季語だけでなく、根幹にある音数律(5音7音5音の十七音)、たとえば、「ふるいけや(5音)、かわずとびこむ(7音)、みずのおと(5音)」この音数律の型をも壊して、新しい俳句を創...

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おじぎそう。睡蓮。月見草。撫子。夏薊。俳句の花(五)。

 花の名を詠んだ俳句を見つめています。出典は、『俳句の花図鑑』(監修:復本一郎、2004年、成美堂出版)です。入門書ですので、花の名にも俳句にも詳しくなくても、美しい写真を眺めながら楽しく読むことができます。俳人は季語として花の名をいつも意識するからでしょうか、季節の移ろいに咲く花の姿をとてもよく知っていて素晴らしいなと、私は素直に感じます。 初春から夏の終りまで順に、どちらかというと知らない人もいる...

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立葵。アマリリス。夾竹桃。銀竜草。白根葵。俳句の花(四)。

 花の名を詠んだ俳句を見つめています。出典は、『俳句の花図鑑』(監修:復本一郎、2004年、成美堂出版)です。入門書ですので、花の名にも俳句にも詳しくなくても、美しい写真を眺めながら楽しく読むことができます。俳人は季語として花の名をいつも意識するからでしょうか、季節の移ろいに咲く花の姿をとてもよく知っていて素晴らしいなと、私は素直に感じます。」 初春から夏の終りまで順に、どちらかというと知らない人もい...

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山菫。おおばこ。かたばみ。ねじばな。ひなげし。百合。俳句の花(三)。

 花の名を詠んだ俳句を見つめています。出典は、『俳句の花図鑑』(監修:復本一郎、2004年、成美堂出版)です。入門書ですので、花の名にも俳句にも詳しくなくても、美しい写真を眺めながら楽しく読むことができます。俳人は季語として花の名をいつも意識するからでしょうか、季節の移ろいに咲く花の姿をとてもよく知っていて素晴らしいなと、私は素直に感じます。 初春から夏の終りまで順に、どちらかというと知らない人もいる...

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チューリップ。躑躅。花みづき。りんどう。ふたりしずか。山桜。俳句の花(二)。

 花の名を詠んだ俳句を見つめています。出典は、『俳句の花図鑑』(監修:復本一郎、2004年、成美堂出版)です。入門書ですので、花の名にも俳句にも詳しくなくても、美しい写真を眺めながら楽しく読むことができます。俳人は季語として花の名をいつも意識するからでしょうか、季節の移ろいに咲く花の姿をとてもよく知っていて素晴らしいなと、私は素直に感じます。 初春から夏の終りまで順に、どちらかというと知らない人もいる...

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いぬふぐり。白木蓮。薊。錨草。霞艸。俳句の花(一)。

 今回からの数回は、花の名を詠んだ俳句を見つめます。出典は、『俳句の花図鑑』(監修:復本一郎、2004年、成美堂出版)です。入門書ですので、花の名にも俳句にも詳しくなくても、美しい写真を眺めながら楽しく読むことができます。俳人は季語として花の名をいつも意識するからでしょうか、季節の移ろいに咲く花の姿をとてもよく知っていて素晴らしいなと、私は素直に感じます。 初春から夏の終りまで順に、どちらかというと知...

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小林一茶。感動、喜びと悲しみ。俳句の調べ(七)。

  『日本の古典をよむ⑳ おくのほそ道 芭蕉・蕪村・一茶名句集』(2008年、小学館)から、小林一茶(こばやし・いっさ、1763~1827年)の俳句を前回に続き、見つめます。  注解者は、丸山一彦(まるやま・かずひこ、宇都宮大学名誉教授)です。一茶の人間性への共感のうえで、音調についても記されていてよいと感じます。  以下、俳句の調べについての注解がある句を中心に選び、私が好きな句を加えました。注解者の言葉の引...

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小林一茶。童心。俳句の調べ(六)。

 『日本の古典をよむ⑳ おくのほそ道 芭蕉・蕪村・一茶名句集』(2008年、小学館)から、小林一茶(こばやし・いっさ、1763~1827年)の俳句を前回に続き、見つめます。 注解者は、丸山一彦(まるやま・かずひこ、宇都宮大学名誉教授)です。一茶の人間性への共感のうえで、音調についても記されていてよいと感じます。 以下、俳句の調べについての注解がある句を中心に選び、私が好きな句を加えました。注解者の言葉の引用は...

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プロフィール

高畑耕治

Author:高畑耕治
Profile:たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪・四條畷出身 早大中退 東京・多摩在住

詩集
「銀河、ふりしきる」
2016年イーフェニックス
「こころうた こころ絵ほん」2012年同上
「さようなら」1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25
「愛のうたの絵ほん」1994年同上
「愛(かな)」1993年同上
「海にゆれる」1991年土曜美術社
「死と生の交わり」1988年批評社

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