記事一覧

「日本国憲法」前文

「日本国憲法」(憲法会議編、本の泉社)。第11条 この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。第12条この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。「日本国憲法」前文日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信...

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世界の人権宣言と日本国憲法

「人権宣言集」(高木八尺ほか訳、岩波文庫)。イギリス権利請願、権利章典、アメリカ独立宣言、フランス人権宣言、各国憲法の人権宣言での、奴隷制廃止、男女同権、普通選挙の権利獲得の歴史。プロレタリアート独裁(崩壊の要因)、植民地支配からの独立宣言。大日本帝国憲法と日本国憲法。国際連合での「世界人権宣言」。日本国憲法の第三章「国民の権利及び義務」は、世界の歴史を通し歴史に学んで得られた権利だということを、...

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ルソー「社会契約論」、ロック「統治論」、アリストテレス「アテナイの国政」「政治学」

アリストテレス「政治学」(牛田徳子訳、京都大学学術出版会)。歴史としてあった事実を豊富に拾いあげて冷徹に捉え考察している。王制、貴族制、民主制。独裁の要因、防ぐための方策、陶片追放、奴隷制。人間のせめぎあいは現代も変わらないと思う。アリストテレス「アテナイの国政」(村川堅太郎訳、岩波文庫)。紀元前のギリシアの民主政治。独裁者の芽をつみ、より公正であるための法制。国会も司法も行政も歪められ軋む今の日本...

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カント「永遠平和のために」

「永遠平和のために」(カント著、宇都宮芳明訳、岩波文庫)P88「国家戦略をこととするひとびとは、実践を誇りとするが、実はかれらがかかわりあっているのはさまざまな策略であって、→かれらが思案をめぐらしているのは、ただ次のこと、つまり現在支配している権力におもねって(自分たちの私的な利益を失わないために)、国民や、できれば全世界をも犠牲にするということ」まるで今の政権与党の描写のようです。P91「(略)連中...

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古代懐疑哲学 セクストス・エンペイリコス

「学者たちへの論駁3」 セクストス・エンペイリコス(金山弥平・万里子訳、京大学術出版会)。古代懐疑哲学の著者の主著4冊を、20年間かけた金山夫妻の訳業は素晴らしく尊敬します。彼の主著も訳されていて私は読み手元に置いています。「論駁3」は自然哲学、倫理哲学が主題で、神、空間時間、生成消滅、善悪と生き方で独断論に立ち向います。懐疑主義哲学は独断論、ドグマティズムを排してわからないことはわからないと判断保留...

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原始仏典。司馬遷「史記」列伝。草木国土悉皆成仏。

原始仏典「神々との対話」「悪魔との対話」(ともに、中村元訳、岩波文庫)を読んでいます。仏陀の言葉、思索、行為は、とてもシンプルで素朴で純粋です。そのすべてを受け入れられなくても、生と死と世の中を、見つめたまなざしと生き方に、学びたいと願います。「尼僧の告白 テーリー・ガーター」(中村元訳、岩波文庫)。とてもこころに響きました。これまで読んだ仏典で一番いいと思うくらいに。宗教性、仏教の本質を教えてくれて...

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古代ギリシアの著作に思うこと。

ギリシア哲学(自然学、政治学、倫理学)求めるものは真と偽。科学の源。倫理さえ独断、観想、傍観的な学説。哲学が生き様の異端哲人は際立つ。ギリシア文学(悲劇。詩)善と悪。運命・宿命と選択。美と醜。抒情。宗教と境界のない悲と苦と情を知る人間がいる。日々の囚われの時間が濁流のように息苦しいとき、古典の読書は、こころを空へ羽ばたかせ、辺りの景色を見渡し風を感じる自由を思い出させてくれます。最近読めて良かった...

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『詩学序説』新田博衛(八)比喩と詩と神話。光を世界の一点に。

 新田博衛(にったひろえ、美学者、京都大学名誉教授)の著作『詩学序説』から、詩についての考察の主要箇所を引用し、呼び起こされた詩人としての私の詩想を記してきました。 この美学の視点から文学について考察した書物は赤羽淑ノートルダム女学院大学名誉教授が私に読むことを薦めてくださいました。 小説、叙事詩、ギリシア古典悲劇、喜劇、戯曲(ドラマ)を広く深く考察していて示唆にとみますが、ここでは私自身が創作し...

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『詩学序説』新田博衛(七)モダニズム詩、いわゆる「現代詩」の言葉遊び。

 前回に続き、新田博衛(にったひろえ、美学者、京都大学名誉教授)の著作『詩学序説』から、詩についての考察の主要箇所を引用し、呼び起こされた詩人としての私の詩想を記します。 この美学の視点から文学について考察した書物は赤羽淑ノートルダム女学院大学名誉教授が私に読むことを薦めてくださいました。 小説、叙事詩、ギリシア古典悲劇、喜劇、戯曲(ドラマ)を広く深く考察していて示唆にとみますが、ここでは私自身が...

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『詩学序説』新田博衛(六)新しい世界解釈。 “比喩”。

 前回に続き、新田博衛(にったひろえ、美学者、京都大学名誉教授)の著作『詩学序説』から、詩についての考察の主要箇所を引用し、呼び起こされた詩人としての私の詩想を記します。 この美学の視点から文学について考察した書物は赤羽淑ノートルダム女学院大学名誉教授が私に読むことを薦めてくださいました。 小説、叙事詩、ギリシア古典悲劇、喜劇、戯曲(ドラマ)を広く深く考察していて示唆にとみますが、ここでは私自身が...

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『詩学序説』新田博衛(五)主観的な体験の真実性。詩を芽吹かせる感動の種。

 前回に続き、新田博衛(にったひろえ、美学者、京都大学名誉教授)の著作『詩学序説』から、詩についての考察の主要箇所を引用し、呼び起こされた詩人としての私の詩想を記します。 この美学の視点から文学について考察した書物は赤羽淑ノートルダム女学院大学名誉教授が私に読むことを薦めてくださいました。 小説、叙事詩、ギリシア古典悲劇、喜劇、戯曲(ドラマ)を広く深く考察していて示唆にとみますが、ここでは私自身が...

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『詩学序説』新田博衛(四)最終的な世界解釈、沈黙を語ろうとして。

 前回に続き、新田博衛(にったひろえ、美学者、京都大学名誉教授)の著作『詩学序説』から、詩についての考察の主要箇所を引用し、呼び起こされた詩人としての私の詩想を記します。 この美学の視点から文学について考察した書物は赤羽淑ノートルダム女学院大学名誉教授が私に読むことを薦めてくださいました。 小説、叙事詩、ギリシア古典悲劇、喜劇、戯曲(ドラマ)を広く深く考察していて示唆にとみますが、ここでは私自身が...

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『詩学序説』新田博衛(三)詩は音楽。詩は絵画。

 前回に続き、新田博衛(にったひろえ、美学者、京都大学名誉教授)の著作『詩学序説』から、詩についての考察の主要箇所を引用し、呼び起こされた詩人としての私の詩想を記します。 この美学の視点から文学について考察した書物は赤羽淑ノートルダム女学院大学名誉教授が私に読むことを薦めてくださいました。 小説、叙事詩、ギリシア古典悲劇、喜劇、戯曲(ドラマ)を広く深く考察していて示唆にとみますが、ここでは私自身が...

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『詩学序説』新田博衛(二)抒情詩の言いがたい魅力の源泉

 前回に続き、新田博衛(にったひろえ、美学者、京都大学名誉教授)の著作『詩学序説』から、詩についての考察の主要箇所を引用し、呼び起こされた詩人としての私の詩想を記します。 この美学の視点から文学について考察した書物は赤羽淑ノートルダム女学院大学名誉教授が私に読むことを薦めてくださいました。 小説、叙事詩、ギリシア古典悲劇、喜劇、戯曲(ドラマ)を広く深く考察していて示唆にとみますが、ここでは私自身が創...

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『詩学序説』新田博衛(一) 抒情詩を書くということ。

 今回からの数回は、新田博衛(にったひろえ、美学者、京都大学名誉教授)の著作『詩学序説』から、詩についての考察の主要箇所を引用し、呼び起こされた詩人としての私の詩想を記していきます。 この美学の視点から文学について考察した書物は赤羽淑ノートルダム女学院大学名誉教授が私に読むことを薦めてくださいました。 小説、叙事詩、ギリシア古典悲劇、喜劇、戯曲(ドラマ)を広く深く考察していて示唆にとみますが、ここ...

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ルソー『新エロイーズ』。あなたを愛しますと言う権利を。

 ジャン・ジャック・ルソーの長編小説『新エロイーズ』を読み通すことができました。この小説の名は二十代の頃からいつも私の心の片隅にあり、いつかは読みたいと思っていました。彼の『エミール』を読み返しエッセイを書きながら、彼への心の共感が深まったことに力を得て、長い小説の世界を旅することができました。 共感する言葉は小説のいたるところに散りばめられていました。エッセイに書くことは考えずに小説の世界に没入...

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『墨子』(六)非攻。あさましいことだ。

 中国の戦国時代に生きた諸子百家の一人、墨子(ぼくし、紀元前470年ごろ~390年ごろ)の言葉を、彼の弟子たちがまとめた書『墨子』から読みとり考えてきました。 今回は最終回、さらに「非攻」の言葉を感じとります。 墨子の弟子たちが、墨子の行動や言葉をまとめた「耕柱篇」と「魯問篇」から、四つの章を選び出しました。それぞれに私が感じ考えさせられた想いを添えます。<一つ目の説話> ここで子夏の門人たちの言葉は、...

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『墨子』(五)他国を攻撃するという大きな不正義。

 中国の戦国時代に生きた諸子百家の一人、墨子(ぼくし、紀元前470年ごろ~390年ごろ)の言葉を、彼の弟子たちがまとめた書『墨子』から読みとり考えています。 今回の主題は、非攻です。  墨子は、誰もが悪いことだと見なし、「政治を行なう人」が罰する悪事を書き連ねていきます。 まず、 「一人の男がいて、他人の果樹園に忍びこんでそこの桃や李(すもも)の実を盗」むこと。 次には、「他人の犬や鶏や大阪・小豚を盗む...

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『墨子』(四)兼愛。他人がたたかれた場合に。

 中国の戦国時代に生きた諸子百家の一人、墨子(ぼくし、紀元前470年ごろ~390年ごろ)の言葉を、彼の弟子たちがまとめた書『墨子』から読みとり考えています。 今回の主題は前回に続き、兼愛です。 墨子の行動と問答を弟子が記した「耕柱篇」から彼の考え心に残る二つの章を引用しました。 一つ目の逸話。 この話に私は現代の国際社会におかれたこの島国、日本のことを思います。 「放火」により燃え広がる火事は、軍事拡大...

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『墨子』(三)兼愛。世界は平和に。

 中国の戦国時代に生きた諸子百家の一人、墨子(ぼくし、紀元前470年ごろ~390年ごろ)の言葉を、彼の弟子たちがまとめた書『墨子』から読みとり考えています。 今回の主題は、兼愛です。  「兼愛」についての言葉は、墨子を諸子百家のなかで一際高く聳え立つ人間として輝かせていると私は思います。まずこの言葉が意味するものについての、出典の訳者・金谷治の、注記を引用します。● 引用 *<愛> 墨子のいう愛は、今日...

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『墨子』(二)。天志。あまねく平等に。

 中国の戦国時代に生きた諸子百家の一人、墨子(ぼくし、紀元前470年ごろ~390年ごろ)の言葉を、彼の弟子たちがまとめた書『墨子』から読みとり考えています。 今回の主題は、天志です。 天志とは、天の意志、中国では古代から「天」という言葉で表わし伝え合おうとしてきた意味、概念を、他の諸民族の言葉で表わすと、「神」、「仏」、「自然」がもっとも近いと思います。 次回以降に読み取っていく墨子の考え、世界観、社会...

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『墨子』(一)。戦争を、戦国時代に、止めさせた人。

 中国の戦国時代に生きた諸子百家の一人、墨子(ぼくし、紀元前470年ごろ~390年ごろ)の言葉を、彼の弟子たちがまとめた書『墨子』から読みとり考えています。全6回です。 最初にいま『墨子』を読み返しながら、私が感じ想うことを書き記します。 この数年、この国の政治屋の自己本位な暴言で、日本と中国、韓国の国家関係は歪み、政治本来の役割である対話と利害調整すら行なえなくなっている状態は悲惨です。私個人は大切な...

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ルソー『エミール』(最終回)真実なことを、善いことを。

 ジャン・ジャック・ルソー(1712年~1778年)の主著のひとつ『エミール または教育について』(1760年)の第四篇にある「サヴォワの助任司祭の信仰告白」から、ルソー自身の宇宙観、世界観、社会観、宗教観が奔流のように流れ、私の魂を揺さぶり、想い考えずにはいられないと強く感じる主題が述べられた言葉を引用し、私がなぜ共感したのか、どの言葉に惹かれ、どう考えるのか、私の言葉を添えてきました。 どの主題についてもル...

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ルソー『エミール』(十)心の信仰。

 ジャン・ジャック・ルソー(1712年~1778年)の主著のひとつ『エミール または教育について』(1760年)の第四篇にある「サヴォワの助任司祭の信仰告白」を読み、感じとり考えています。 「サヴォワの助任司祭の信仰告白」から、ルソー自身の宇宙観、世界観、社会観、宗教観が奔流のように流れ、私の魂を揺さぶり、想い考えずにはいられないと強く感じる主題が述べられた言葉を引用し、私がなぜ共感したのか、どの言葉に惹かれ、...

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ルソー『エミール』(九)自然という書物。

 ジャン・ジャック・ルソー(1712年~1778年)の主著のひとつ『エミール または教育について』(1760年)の第四篇にある「サヴォワの助任司祭の信仰告白」を読み、感じとり考えています。 「サヴォワの助任司祭の信仰告白」から、ルソー自身の宇宙観、世界観、社会観、宗教観が奔流のように流れ、私の魂を揺さぶり、想い考えずにはいられないと強く感じる主題が述べられた言葉を引用し、私がなぜ共感したのか、どの言葉に惹かれ、...

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ルソー『エミール』(八)真の宗教は唯一つしかないというのなら。

 ジャン・ジャック・ルソー(1712年~1778年)の主著のひとつ『エミール または教育について』(1760年)の第四篇にある「サヴォワの助任司祭の信仰告白」を読み、感じとり考えています。 「サヴォワの助任司祭の信仰告白」から、ルソー自身の宇宙観、世界観、社会観、宗教観が奔流のように流れ、私の魂を揺さぶり、想い考えずにはいられないと強く感じる主題が述べられた言葉を引用し、私がなぜ共感したのか、どの言葉に惹かれ、...

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ルソー『エミール』(七)ユダヤ教、キリスト教、イスラム教

 ジャン・ジャック・ルソー(1712年~1778年)の主著のひとつ『エミール または教育について』(1760年)の第四篇にある「サヴォワの助任司祭の信仰告白」を読み、感じとり考えています。 「サヴォワの助任司祭の信仰告白」から、ルソー自身の宇宙観、世界観、社会観、宗教観が奔流のように流れ、私の魂を揺さぶり、想い考えずにはいられないと強く感じる主題が述べられた言葉を引用し、私がなぜ共感したのか、どの言葉に惹かれ、...

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ルソー『エミール』(六)雑多な宗派と、心の礼拝と。

 ジャン・ジャック・ルソー(1712年~1778年)の主著のひとつ『エミール または教育について』(1760年)の第四篇にある「サヴォワの助任司祭の信仰告白」を読み、感じとり考えています。 「サヴォワの助任司祭の信仰告白」から、ルソー自身の宇宙観、世界観、社会観、宗教観が奔流のように流れ、私の魂を揺さぶり、想い考えずにはいられないと強く感じる主題が述べられた言葉を引用し、私がなぜ共感したのか、どの言葉に惹かれ、...

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ルソー『エミール』(五)わたしが悪を行なうなら。

 ジャン・ジャック・ルソー(1712年~1778年)の主著のひとつ『エミール または教育について』(1760年)の第四篇にある「サヴォワの助任司祭の信仰告白」を、読み感じとり考えています。 「サヴォワの助任司祭の信仰告白」の流れの中から、ルソー自身の宇宙観、世界観、社会観、宗教観が奔流のように流れ私の魂を特に揺さぶり、想い、考えずにはいられないと感じる、主題が述べられた言葉を引用し、私がなぜ共感したのか、どの言...

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ルソー『エミール』(四)情念と、良心と、感情と。

 ジャン・ジャック・ルソー(1712年~1778年)の主著のひとつ『エミール または教育について』(1760年)の第四篇にある「サヴォワの助任司祭の信仰告白」を、読み感じとり考えています。 「サヴォワの助任司祭の信仰告白」の流れの中から、ルソー自身の宇宙観、世界観、社会観、宗教観が奔流のように流れ私の魂を特に揺さぶり、想い、考えずにはいられないと感じる、主題が述べられた言葉を引用し、私がなぜ共感したのか、どの言...

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プロフィール

高畑耕治

Author:高畑耕治
Profile:たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪・四條畷出身 早大中退 東京・多摩在住

詩集
「銀河、ふりしきる」
2016年イーフェニックス
「こころうた こころ絵ほん」2012年同上
「さようなら」1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25
「愛のうたの絵ほん」1994年同上
「愛(かな)」1993年同上
「海にゆれる」1991年土曜美術社
「死と生の交わり」1988年批評社

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