私のホームページの「好きな詩・伝えたい花」に、
詩人・大倉元さんの詩を紹介させて頂きました。
詩「父やんの一心」「うどんげの花を見つけた」「たかく たかく たかく」 (クリックしてお読み頂けます)。
大倉元さんの詩の言葉は生きています。人間の匂いと息づかいが伝わってきます。文学は最も人間臭い表現、芸術だからこそ、古代から愛され続けてきました。
ですが、人間らしさ、人間の心、人間味が心に自然に沁みてきて、素直に受けとれるような詩が、いまとても少ないと感じます。大倉元さんにそれができるのは、
子ども心を失わずに子ども心から詩を紡ぐことができる詩人だからです。私も詩はいくつになっても変わらない子ども心からの表現だと思っています。
子ども心にとってかけがえのないもの、身近な人たちと愛情を伝えあうこと、これは死ぬまで人間にとって大切なものであり続ける、このとてもあたりまえなことを、てらわず、かくさず、差し出し、感じとらせてくれる詩こそ、本当の意味での良い詩だと私は思っています。
読んで心打たれる、感動する言葉、ありのままの真実こそ、詩です。
子どもは大人の嘘を敏感に感じ、見抜きます。子どもの眼差しから見た
戦争は悪以外の何ものでもありません。戦死を信じたくない、生きていてほしい、人間の当たり前の想いです。
人間らしい素直な想いを、踏みにじり押し隠し押し潰すことに血眼になる戦争という悪。無惨なあやまちと悲惨な過去の事実を忘れ学ばす鈍感になり麻痺し、悪を再び煽り押しつけようとする者に騙されてはいけない、どんなに巧みな大義に飾られた戦争であろうと、許してはいけないと私は思います。
☆ お知らせ ☆
『詩集 こころうた こころ絵ほん』を2012年
3月11日、
イーフェニックスから発売しました。A5判並製192頁、定価2000円(消費税別途)しました。
イメージング動画(詩・高畑耕治、絵・渡邉裕美、装丁・池乃大、企画制作イーフェニックス・池田智子)はこちらです。絵と音楽と詩の響きあいをぜひご覧ください。
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