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詩想(十五) 詩と文学9 心の足跡5

 私の折々の想いをツイッターにしたためた言葉から、似通う色合いのものを、詩想としてまとめています。

 今回は「詩と文学9、心の足跡5」、私の率直な想いです。

  詩と文学9

和歌のかたちが生まれた万葉の時代から、正述心緒(ただに思いを述べる)、心をありのまま歌う相聞(そうもん)恋の歌はあって、私はとても好きです。いまの短歌、ポエム、詩まで流れ続けてきた抒情の響きにこだましたいといつも願っています。寄物陳思(物に寄せて思いを述べる)歌も大切にしながら

 ☆

みんな生きようと懸命だ。あたりまえのことだ。蜘蛛の糸に自分だけすがり、他を蹴落とそうとするのは、生物界の定めだとしても。そのことを、うたがい、いとうこころに、人間がいると、芥川は想い死んだと、わたしは想います。

 ☆

批評や学術研究は、作品を見る角度の多様性を教えてくれるから、大切。
でも、そのまえに、ありのままの作品、古典を、読み、心に感じることは、なにより大切。
できる限り、読まずにはいられいと引き付けられる古典を読み、感じとれたことを、エッセイにできたらと、願っています。

  心の足跡5

わたしのこれまでの作品を伝えたいと、ホームページを修正しながら思うこと。
かなしいこころもあることだ
わかいわたしはいまのわたしをたぶんせめてみとめないだろうけど
かえすことば
かなしいこころもあることだ けんめいさはたぶん 
みためじゃ ない

 ☆

じゅもんのような、わけのわからない、つぶやき、すみません。若かった日のわたしと、対話してしまいました。こんなにながく生きるのをいとっていた懸命だったわたしを、きらいではないので。いまのわたしが汚れきっていても、こういうけんめいさもあるのだと。

 ☆

昨夜から今朝の明け方にかけて、詩の種子が心に降り注がれ宿ってくれて、とても幸せだったのですが。日中は食べていくための時間にすり減らされました。当たり前のことだ。厳しい農耕にいそしんだのと変わらない。生きるために誰もに課せられた労働、農耕だと、想うとこころ少し、楽になります。

 ☆

社会の大多数の人が信望する価値尺度は、どれだけ稼いで組織で上にあがり楽に食べて遊んで自慢顔まきちらすか、だけど。つまらない。そのために生き延びるのはむなしい。今いる子どもと、ひとのこころと、死んだひとと、響きあえたか、微笑みあえたか、泣きあえたか、感じ伝えあえたか、だけ私は大切。

 ☆

心に決めたこと。生活するための労働の
時間は我慢するしかないのだから。解放された時間は、やり残して後悔しないようにしよう。愛し、書こう。読みたい本から読もう。自然に会いにいこう。


 私の折々の想いをツイッターにしたためた言葉から、似通う色合いのものを、詩想としてまとめています。

 今回は「詩と文学8、一市民として6」、私の率直な想いです。
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プロフィール

高畑耕治

Author:高畑耕治
Profile:たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪・四條畷出身 早大中退 東京・多摩在住

詩集
「純心花」
2022年イーフェニックス
「銀河、ふりしきる」
2016年イーフェニックス
「こころうた こころ絵ほん」2012年イーフェニックス
「さようなら」1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25
「愛のうたの絵ほん」1994年土曜美術社出版販売
「愛(かな)」1993年土曜美術社出版販売
「海にゆれる」1991年土曜美術社
「死と生の交わり」1988年批評社

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