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崎本恵の詩集『採人点景』。 詩って、ほんとはなんだろ?(六)

 標題のテーマ「詩って、ほんとはなんだろ?」について、今回は詩人・崎本恵(神谷恵)さんの詩集『採人点景(さいとてんけい)』(1995年11月、私家版)を感じとりながら考えます。1.詩と詩の木魂 崎本恵さんは私の新しい詩集『こころうた こころ絵ほん』に言葉を寄せてくださった敬愛する詩人・作家です。ページ数の関係から文章を要約して頂きましたが、当初の原稿全体を別途私のブログで紹介しています。   ☆リンク:...

崎本恵詩集『採人点景』の詩をHPで紹介しました。

 詩人・崎本恵(神谷恵)さんの詩集『採人点景(さいとてんけい)』(1995年、私家版)から、3篇の詩「息」、詩「ほたる」、詩「希い」を、私のホームページの「好きな詩・伝えたい花」で紹介しました。  ☆こちらのリンクから、お読み頂けます。  崎本恵の詩。詩「息」。 詩「ほたる」。 詩「希い」 とても良い詩です。ぜひお読みください。 ☆ お知らせ ☆『詩集 こころうた こころ絵ほん』を2012年3月11日、イーフェニッ...

田川紀久雄詩集『かなしいから』の詩をHPで紹介しました。

 詩人・田川紀久雄さんの詩集『かなしいから』(2005年、漉林書房)から、3篇の詩「なみだとにじ」、詩「かなしいから」、詩「ほっきこう」を、私のホームページの「好きな詩・伝えたい花」で紹介しました。  ☆こちらのリンクから、お読み頂けます。  詩「なみだとにじ」、「かなしいから」、「ほっきこう」 とても良い詩です。ぜひお読みください。 ☆ お知らせ ☆ 『詩集 こころうた こころ絵ほん』を2012年3月11日、イー...

永方ゆか詩集『ものさびしの、ハナ』の詩をHPで紹介しました。

 詩人・永方ゆか(ながえゆか)さんの詩集『ものさびしの、ハナ』(2012年3月11日、土曜美術社出版販売)から、3篇の詩「ワタツミノコ」、詩「ものさびしの、ハナ」、詩「いわてやま、きたかみがわ」を、私のホームページの「好きな詩・伝えたい花」で紹介しました。   ☆こちらのリンクから、お読み頂けます   詩人・永方ゆかの詩。「ワタツミノコ」、「ものさびしの、ハナ」、「いわてやま、きたかみがわ」。 とても良い詩...

佐川亜紀詩集『魂のダイバー』の詩をHPで紹介しました。

 詩人・佐川亜紀さんの詩集『魂のダイバー』(1993年、潮流出版社)から、3篇の詩「夢の受胎」「夢の波」「魂のダイバー」を、私のホームページの「好きな詩・伝えたい花」で紹介しました。   ☆こちらのリンクから、お読み頂けます。   佐川亜紀の詩「夢の受胎」、「夢の波」、「魂のダイバー」 とても良い詩です。ぜひお読みください。 ☆ お知らせ ☆『詩集 こころうた こころ絵ほん』を2012年3月11日、イーフェニックス...

田川紀久雄と坂井のぶこ『いのちを語ろう』5月12日開催

 詩語りの催しのお知らせです。詩人の田川紀久雄さんと坂井のぶこさんが、詩語りの催しを開かれます。今回は、坂井のぶこさんの最新詩集『浜川崎から』(漉林書房、5月15日刊)の朗読が聴けます。第5回 いのちを語ろう ― 坂井のぶこ詩集『浜川崎から』を語る語り手:田川紀久雄、坂井のぶこ日時:2012年5月12日(土) 開演14時より(13時45分開場)。料金:2000円。場所:東鶴堂ギャラリーTel.045-502-3049 横浜市鶴見区鶴見中...

佐川亜紀の詩集『魂のダイバー』

 詩人・佐川亜紀さんの詩集『魂のダイバー』から、3篇の詩「夢の受胎」「夢の波」「魂のダイバー」を、私のホームページの「好きな詩・伝えたい花」で紹介しました。   (こちらからお読み頂けます↓)   佐川亜紀の詩「夢の受胎」「夢の波」「魂のダイバー」 1993年に潮流出版社から出版されたご詩集です。詩友に借りて拝読して感動し、とても共感しました。本当の意味で良い詩は、十数年という年月では決して風化しないも...

2012福島県現代詩集(三)創作、感動の花

 『2012 福島県現代詩集 第33集 ―銀河の声 心の声 ふくしまの声―』 (福島県現代詩人会、2011年4月11日刊)。 この新しいアンソロジーを読み終えて、私が強く感じ、考えずにはいられなかったもうひとつのことは、こんなにどうしようもない状況のなかからでさえ美しい詩は生まれる、心の感動は伝えられるという、悲しい喜びです。 起こったこと、その深刻さに押しつぶされそうになるなかでも、詩人であることに徹して、ひ...

2012福島県現代詩集(二)記録・証言としての詩

『2012 福島県現代詩集 第33集 ―銀河の声 心の声 ふくしまの声―』 (福島県現代詩人会、2011年4月11日刊)。 この新しいアンソロジーを読み終えて、私が強く感じ、考えずにはいられなかったのは、記録し証言することと、詩との関係についてです。 起こったこと、その深刻さに押しつぶされそうになるなかで、言葉の書き手として、できることを、探し考えるとき、まず、何としても言葉で書き留め、伝えようとされた詩人の意思...

2012福島県現代詩集(一)祈念碑

 福島の詩人の方々の新しいアンソロジーをご紹介します。『2012 福島県現代詩集 第33集 ―銀河の声 心の声 ふくしまの声―』(福島県現代詩人会、2011年4月11日刊)。 この詩集に込められた思いは、編集後記に、簡潔に記されています。「(略)例年と違った意図を持って編まれてきたものです。それは、言うまでもなく、忘れることのできない昨年三月十一日に起きた東日本大震災そして福島第一原発事故によって福島に居住する...

詩人の杉野紳江さんのブログに。『詩集 こころうた こころ絵ほん』

 詩人の杉野紳江さんが、ご自分のブログ「のんちゃんの杉野書店日記」で、私の『詩集 こころうた こころ絵ほん』と、この本に絵を描いてくださった画家・渡邉裕美さんの個展『こころのいろ8』をとりあげてくださいました。 壁に掛けられた原画の写真も載せてくださっています。ぜひご覧ください。  「詩集 こころうた こころ絵ほん」  杉野さんは豊かな人生経験を作品化され、ご詩集『虚空にもどる父』(2009年10月、土曜美...

キズナバコに咲きました。『詩集 こころうた こころ絵ほん』

 若い詩人・作家である北原亜稀人さんの書籍のネット販売サイトキズナバコで、私の『詩集 こころうた こころ絵ほん』をご購入頂けるようになりました。 多くのネット販売サイトがあるなかで、なぜ? と思われる方はぜひこのサイトをご覧ください。 ひと目で私が感じたのは、北原さんは本当に詩が好き、文学が好き、それなしには生きられない人だということです。本に込められた著者の思いを読みとり、その思いを大切に届けよう...

田川紀久雄さんと坂井のぶこさんの詩語り

 田川紀久雄さんの詩語りを、3月10日鶴見の東鶴堂ギャラリーで、初めて聞かせて頂くことができました。今回感じとることができ、考えたことを記します。参加した催しのプログラムは次の通りです。「第4回 いのちを語ろう ―生と死をみつめて―」。語り手:田川紀久雄、坂井のぶこ。高畑耕治詩集『死と生の交わり』より、田川紀久雄。金子みすゞ詩集より、坂井のぶこ。宮沢賢治「韮露青」、坂井のぶこ。レイチェル・カーソンの手紙...

田川紀久雄さんの詩語りの日です。

 今日は、詩人の田川紀久雄さんと坂井のぶこさんの、詩語りの開催日です。今回、私の詩も演目予定に挙げてくださり、とても嬉しく感謝しております。私もでかけます。ぜひお越しください。「第4回 いのちを語ろう ―生と死をみつめて―」 演目予定(自作詩・金子みすゞ・高畑耕治) 日時:3月10日(土)午後1時45分開場、午後2時開演。 場所:東鶴堂ギャラリー(横浜市鶴見区鶴見中央4-16-2田中ビル2F)  料金:2000円。044-...

崎本恵の言葉。『こころうた こころ絵ほん』に寄せて。

 新しい詩とうたの本『こころうた こころ絵ほん』2012年3月11日発売。 A5版並製192頁。好評予約受付中です。 全国書店での注文。Amazonのネット注文。出版社イーフェニックスへの直接Fax(046-293-0109)。 いづれの方法でも予約して頂けますと、発売日にお届けできます。 詩集 こころうた こころ絵ほん 前回書きましたように、この本には敬愛する作家・詩人の崎本恵(神谷恵)さんにお言葉を寄せて頂きました。お願いをご了承...

魂と祈りの作家・崎本恵。『こころうた こころ絵ほん』にお言葉頂きます。

 新しい詩とうたの本『こころうた こころ絵ほん』2012年3月11日発売。 A5版並製192頁。好評予約受付中です。 全国書店での注文。Amazonのネット注文。出版社イーフェニックスへの直接Fax(046-293-0109)。 いづれの方法でも予約して頂けますと、発売日にお届けできます。 詩集 こころうた こころ絵ほん 今回は、この本にお言葉を寄せてくださいました作家・詩人の崎本恵(神谷恵)さんをご紹介します。 崎本さんは、熊本県生...

こどもの詩に学べる詩心。佐相憲一『21世紀の詩想の港』(二)

 新しい詩とうたの本『こころうた こころ絵ほん』2012年3月11日発売。 A5版並製192頁。好評予約受付中です。 全国書店での注文。Amazonのネット注文。出版社イーフェニックスへの直接Fax(046-293-0109)。 いづれの方法でも予約して頂けますと、発売日にお届けできます。 詩集 こころうた こころ絵ほん 前回に続き、私がこの本を通して作品で伝えたいと願っていることと木魂しあう詩想が書き記されている、試論集をみつめ、私...

共感力ゆたかな詩の批評。佐相憲一『21世紀の詩想の港』(一)

 新しい詩とうたの本『こころうた こころ絵ほん』2012年3月11日発売。 A5版並製192頁。好評予約受付中です。 全国書店での注文。Amazonのネット注文。出版社イーフェニックスへの直接Fax(046-293-0109)。 いづれの方法でも予約して頂けますと、発売日にお届けできます。 詩集 こころうた こころ絵ほん 今回は、私がこの本を通して作品で伝えたいと願っていることと木魂しあう詩想が書き記されている、試論集を2回に分けてみ...

詩人・田川紀久雄の詩語り

 詩人の田川紀久雄さんのブログ「漉林書房通信 田川紀久雄日記」を、リンクに追加させて頂きました。詩や詩語りについて模索し続ける熱い想いを、癌と闘病されながら日々記されています。お読み頂けたら嬉しく思います。 田川さんは、坂井のぶこさんと次の通り、詩語りを行われます。「第4回 いのちを語ろう ―生と死をみつめて―」 演目予定(自作詩・金子みすゞ・高畑耕治) 日時:3月10日(土)午後1時45分開場、午後2時開...

その日はいつか。峠三吉『原爆詩集』(三)

 作家・崎本恵さんの小説『時の疼(いた)み』と峠三吉の『原爆詩集』を通して、戦争について考えてきました。今回はまとめとしてこの詩集の「あとがき」の言葉と、長編詩「その日はいつか」をみつめ考えます。 「あとがき」の言葉は、「過ちをもう二度と繰り返さない」ために心にとめておくべきことを教えてくれます。政治的な対立の言葉の次元で翻弄されてしまいそうな時、あくまで大切なのは「平和へのねがい」です。 峠三吉の...

被爆後のクリスマスに。峠三吉『原爆詩集』(一)

 前回の作家・崎本恵さんの小説『時の疼(いた)み』と深く響きあう峠三吉の『原爆詩集』を感じとります。 政治家は、「国家」のため「民族」のため「社会」のためという概念のごまかしのなかに、ひとりひとりの顔と命を覆い隠し見えない状態にして、有権者、選挙権のない子供たちを追い込みます。 だから原爆計画を用意周到に計画し実行した政治家、軍部、兵士を私は憎まずにいられず、決して許せません。でもだからこそ同時に...

戦争を書き伝えること。崎本恵の小説『時の疼(いた)み』(二)

 敬愛する作家の崎本恵さん(詩人・神谷恵さん)は、父と戦争についての私の思いと不思議なほど重なる小説『時の疼(いた)み』を発表されています。 前回はこの小説が、戦争体験をくぐりぬけ生きた父を親不孝な娘が探し語っていること、についての私の思いを記しました。 今回はもうひとつの共鳴、文学者として戦争をどのように書き伝えるかということについて、この小説を通して感じ得た私の思いを記します。 著者はこの小説で、...

父が耐えた戦争。崎本恵の小説『時の疼(いた)み』(一)

 前回は、私の父が巻き込まれた戦争に感じた思いを記しました。 作家の崎本恵さん(詩人・神谷恵さん)は、この私の思いと不思議なほど重なる小説『時の疼(いた)み』を発表されています。 ひとつには、この小説もまた、親不孝な娘が戦争体験をくぐりぬけ生きた父を探し語っていること、もうひとつには、文学者として戦争をどのように書き伝えるかということで、恐ろしいほどに私の心をも語ってくれる小説です。 今回は、「親不孝...

田川紀久雄詩集『鎮魂歌 東日本大地震のための応援詩』の詩を紹介

 詩人・田川紀久雄さんの詩「生きてさえいれば / それでも聲を出し続ける / 虚しさは生きている証拠だ」 を、私のホームページ『愛のうたの絵ほん』の「好きな詩・伝えたい花」で紹介しました。 詩「生きてさえいれば」 詩「それでも聲を出し続ける」 詩「虚しさは生きている証拠だ」 田川さんの詩集『鎮魂歌 東日本大地震のための応援詩』から、私の心にとくに強く木霊する好きな詩を紹介させて頂きました。 この詩集に込め...

詩人・田川紀久雄への共感

 詩人の田川紀久雄さんは、漉林書房を運営して自らの詩集を刊行され続けるとともに、詩誌『操車場』(詩と評論)を編集、発行され、現在「末期癌日記」を連載されています。 発行日本年12月1日の第54号から、私が心から共感する言葉を少しだけ引用させて頂きます。二〇一一年十月二十九日(土)晴(略)名詩といわれても「こんなの解らない」と答える人が多い。詩集「百歳」を書いた詩人の本は書店でも売れている。でもこのよう...

『メリーの小詩集』

 今回は「メリーのブログ」で詩を発表されている田村よしみさんの作品を紹介します。田村さんは自称はしないけれど詩人だと私は思います。その名に値するのは、今心をこめて詩を書いている人、書こうとしている人です。(過去に書いた実績があってもその気持ちを失ってたなら今詩人じゃないし、詩の団体に所属しているかどうかなんて関係ありません。) 彼女の書かずにはいられない思いからあふれでた、心に響いてくる、心打たれ...

「メリーのブログ」をリンクしました

 このブログのリンクに、「メリーのブログ」をリンクしました。  私の第一作品集『死と生の交わり』についての思い入れと懐疑と問い続けについて以前次のブログに記しました。   自殺を思うひとに 私の心にずっとあるこれらの思いに、偶然出会うことのできた「メリーのブログ」に記されていた、心を込めて書いてくださった言葉は「大丈夫」と、そっとささやいてくださいました。とても私を励ましてくださいました。   お...

詩人・吉川千穂さんの詩集『烈風』の詩「ミュンヘン / 新世界」を紹介します

ホームページの「好きな詩・伝えたい花」で、詩人・吉川千穂さんの第2詩集『烈風』収録の詩「ミュンヘン / 新世界 」を、第1詩集『再生』の詩「海」に続け、紹介しました。 詩集『烈風』は、書かずにはいられない思いから生まれ、詩集全体がひとつの作品、問いかけとなって心に迫ってきます。そして詩は感動だという、根源の思いを呼び醒ましてくれます。 生きることも創作も、痛みを感じ尽くし潜り抜け、それでも、そのむこうに...

詩人・中村不二夫さんの詩「やさしい手 / K病院救急病棟 / 青春譜」を紹介します

 ホームページの「好きな詩・伝えたい花」で、詩人・中村不二夫さんの詩「やさしい手 / K病院救急病棟 / 青春譜」を紹介しました。 中村さんは詩人として著名な方ですが、青年です。詩を愛する者どうし、青年としていつも対話してくださいます。 文学の表現の中心には必ず生命があり人間がいます。そして詩は人間の心にこそ生滅する芸術です。中村さんの詩に響く、何より大切な愛と祈りと鎮魂、やさしい手を知りつつ強く傲慢な...

崎本恵さんの個人文芸誌『糾う』12号

 作家の崎本恵さん(詩人・神谷恵さん)が、個人文芸誌『糾う』(あざなう)12号(6月15日発行日)を完成されました。連載小説「瑕」(きず)の第9回完結編が掲載されています。  この号では私の詩作品「優しさの花」をきれいな小詩集としてくださいました。 招待詩人作品集として、山下佳恵さん、吉川千穂さん、甲斐ゆみこさん、清岳こうさん、藤子迅司良さん、庄司祐子さん、龍秀美さん、堀田孝一さん、藤坂信子さんの詩の花...

Appendix

プロフィール

高畑耕治

Author:高畑耕治
Profile:たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪・四條畷出身 早大中退 東京・多摩在住

詩集
「純心花」
2022年イーフェニックス
「銀河、ふりしきる」
2016年イーフェニックス
「こころうた こころ絵ほん」2012年イーフェニックス
「さようなら」1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25
「愛のうたの絵ほん」1994年土曜美術社出版販売
「愛(かな)」1993年土曜美術社出版販売
「海にゆれる」1991年土曜美術社
「死と生の交わり」1988年批評社

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