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個人の尊厳と社会と政治と文学 一市民として(1)

 私の折々の想いをツイッターにしたためた言葉から、似通う色合いのものをまとめました。舞い落ち積もり重なった落ち葉を、楓と公孫樹と桜、それぞれの葉っぱをまとめて、焚き火にあたるような感じです。
 四回に分けて公開します。

 
 今回は「一市民として(1)」です。生活しなければ文学は創れないから、生活する者としての想いです。



武器を手にするとき人間は、最下等動物に変わる。
裸で愛しあうとき人間は、素晴らしい生き物たちのなかま。心を裸に愛しあうとき、人間の歌声が聞こえる。



武器を売って渡して威張るなんて、撃たれる人を思えないなんて、原発いま売り歩くなんて、苦しんでる人思えないなんて、最下等動物。
(注一、この島国の政治屋のことです)。



南洋で戦死させられた私の祖父はわたしに「おまえも、おまえの息子たちも、お国のために、戦い、死ね」とは、決して言わない。戦死者の無念、痛み、悲しみを、平然と悪用しねつ造し代弁するかのように装う政治屋を、わたしは心底厭います。本気ならまず、おまえが前線で殺しあえ。できないなら黙れ。
(注一に同じです)。



自分が決して前線で殺しあう意思も決意もないのに、戦死した、殺された人たち、(私の祖父)の耐え難い悲惨な死にざまを、美化して、金儲けに利用し、戦争を煽り、若者の未来を、お国のために、戦死に近づけようとはしゃぐ輩を、私は心底、厭わしく感じます。
NHK経営委員と、選んだ人たちなど。





ひとりひとりの耐え難い死を、英霊などと、軽々しく一括りにできる神経を、私は疑い軽蔑します。為政者の無能と誤りを隠し飾ろうとし、真似て繰り返そうと英雄気取りでしてるだけ。戦死させられた人を、汚すな。
(注一に同じです)。




恋愛でも、友情でも、相手の人が、これだけは絶対にしてほしくない、と伝えられたことを、やる時点で、関係を断ったとまともな人間なら感じる。のに、そのあとになって、いつでも話し合うよ、と言えるのは、異常、異様な感覚。それこそ政治屋とほめたたえる集団の感覚も。驕り、開き直り、醜く危い。
(注一に同じです)。



戦いは、相手はこれだけはやってほしくないことをするもの。だから、それをあえてした人、ゆるす集団はもう、はじめたんだ。宣戦布告したいと。わたしは、戦いは兵器以外なにも生まず壊し傷つけるだけ、愛しあえる時間を奪うから何より憎みます。戦いに巻き込むことばかりに血まなこな者も、集団も。
(注一に同じです)。



正しいと思い込んで譲らない人からの、説教を、人間は嫌いなんだ。わたしも人間。どんなに立派な言葉でも、押しつけは誰もが、嫌。
迷っていても、選んだのは私、好きだったからこっちにした、その気持ちが、人間らしいと思います。



感動することを、馬鹿にする風潮は、いまの社会全体の浅ましさだと思います。おもねたら、生きていると時間を損ねてしまいます。感動をうしなったら、獣でもなく、機械、物。でも感動は人の真実だから負けない、とも。
(注二、この島国のマスコミのことです)。



二本足で立ち歩きわめいても、歌わない、絵を描 かない、感動を言葉で伝えあえない、動物は、猿であっても、人間じゃないんだ、きっと、今も昔もこれからも。



 今回の最後に、想いが燃えて結晶した私の作品を。

    詩「死と愛。たきぎと、ぼたもち。(美しい国。星の王女さま)」から。
     「 美しい国。憎悪咲き乱れる、

                    (作品名をクリックすると、お読み頂けます)。

 次回は、詩想(四)です。


 ☆ お知らせ ☆

 『詩集 こころうた こころ絵ほん』を2012年3月11日イーフェニックスから発売しました。
(A5判並製192頁、定価2000円消費税別途)
☆ 全国の書店でご注文頂けます(書店のネット注文でも扱われています)。
☆ Amazonでのネット注文がこちらからできます。
    詩集 こころうた こころ絵ほん

 イメージング動画(詩・高畑耕治、絵・渡邉裕美、装丁・池乃大、企画制作イーフェニックス・池田智子)はこちらです。
絵と音楽と詩の響きあいをぜひご覧ください。
    こだまのこだま 動画  


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プロフィール

高畑耕治

Author:高畑耕治
Profile:たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪・四條畷出身 早大中退 東京・多摩在住

詩集
「純心花」
2022年イーフェニックス
「銀河、ふりしきる」
2016年イーフェニックス
「こころうた こころ絵ほん」2012年イーフェニックス
「さようなら」1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25
「愛のうたの絵ほん」1994年土曜美術社出版販売
「愛(かな)」1993年土曜美術社出版販売
「海にゆれる」1991年土曜美術社
「死と生の交わり」1988年批評社

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