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詩想(十四) 詩と文学8 一市民として6

 私の折々の想いをツイッターにしたためた言葉から、似通う色合いのものを、詩想としてまとめています。

 今回は「詩と文学8、一市民として6」、私の率直な想いです。

詩と文学8

古今和歌集は、仮名序が好き。読みひと知らずのうたが好き。朔太郎は技巧に走る過ぎてるところをさんざんこきおろして私も影響されたけど、歌集にくくる評価はほんとは無理。ひとりひとりの歌人、一首ごとを、いい、好きと、感じるかどうか。だから、読み返したいと、思っています。

 ☆

好きな歌人、詩人との出会いと継続は愛するひととの結ばれ方、相性に、心の交わりだからとても近くて。
評価の高い西行は、なんども好きになろうと読んだけど私にはまだ深く響きません。式子内親王、定家、実朝のうたがぜんぜん違う個性なのに心に響きます。 良し悪しではなく。山頭火、放哉は好き。

 ☆

記紀歌謡の、愛のうたが好き。
万葉集の、歌謡、防人のうた、作者未詳歌に、感動します。
好きな歌ばかり、思い浮かべていたら、こころすこし元気になりました。
愛するひと、おもうこと、生きること、それだけ。

 ☆

アイヌのユーカラは、人の言葉、詩歌として、深く好き。新訳聖書の主の祈りも。

 ☆

和歌のかたちが生まれた万葉の時代から、正述心緒(ただに思いを述べる)、心をありのまま歌う相聞(そうもん)恋の歌はあって、私はとても好きです。いまの短歌、ポエム、詩まで流れ続けてきた抒情の響きにこだましたいといつも願っています。寄物陳思(物に寄せて思いを述べる)歌も大切にしながら。


一市民として6

いま首相に選ばれてしまっている者は、お国のために、戦え、死ね、と命じることしか考えていないから、非道だと、私は思う。戦いの相手への、想像力の欠如を含めて。死の無惨さを知らない自ら死ぬ覚悟のない、自己陶酔。人間として、ひどく卑しい。

 ☆

選ばれてしまっている首相は、主権在民を理解できない頭か、委ねられた職務を逸脱してねじ曲げる。彼の主権者は自分とお取り巻きだけ。言葉を変えると、ヒロイックに酔いしれる頑迷な独裁願望者。時代錯誤の大日本帝国憲法の信望者。おぞましく民主社会の時代にはひどく有害。


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プロフィール

高畑耕治

Author:高畑耕治
Profile:たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪・四條畷出身 早大中退 東京・多摩在住

詩集
「純心花」
2022年イーフェニックス
「銀河、ふりしきる」
2016年イーフェニックス
「こころうた こころ絵ほん」2012年イーフェニックス
「さようなら」1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25
「愛のうたの絵ほん」1994年土曜美術社出版販売
「愛(かな)」1993年土曜美術社出版販売
「海にゆれる」1991年土曜美術社
「死と生の交わり」1988年批評社

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