原始仏典「神々との対話」「悪魔との対話」(ともに、中村元訳、岩波文庫)を読んでいます。仏陀の言葉、思索、行為は、とてもシンプルで素朴で純粋です。そのすべてを受け入れられなくても、生と死と世の中を、見つめたまなざしと生き方に、学びたいと願います。
「尼僧の告白 テーリー・ガーター」(中村元訳、岩波文庫)。とてもこころに響きました。これまで読んだ仏典で一番いいと思うくらいに。宗教性、仏教の本質を教えてくれて、考えさせられます。
司馬遷の「史記」の列伝、ギリシア悲劇、日本の世阿弥などによる能の謡曲。
人間、社会、善と悪、暴力と愛、戦争と平和、生き方、死生観。
深い洞察と伝えようとする強い意思には時代を越える気迫があります。
司馬遷の「史記」列伝戦争と侵略、謀略、一族皆殺しにあまりに満ちていて、ペシミズムが深まりながらも、なぜか気力がでる気がするのは、絶望の手前でも果てるまで生きぬく人間がいることを教えられるから。司馬遷は書く。どうしようもないやつらがいる。書き留め伝えたい人間がいる。
能の謡曲集、修羅物作品「巴」。
「御法の功力に、草木国土も、成仏なれば、」
(訳 仏法のお力によって、草や木など非情の物も、成仏するのだから、)
成句「草木国土悉皆成仏」
草木国土悉ク皆成仏ス(止観私記・一本)
この世界感、死生観はアイヌ・ユーカラのゆたかな森にも木魂し、好きです。
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