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赤羽淑「式子内親王における詩的空間」(二) はるかな空間を、ここに。

 敬愛する歌人、式子内親王(しょくしないしんのう)の詩魂を、赤羽 淑(あかばね しゅく)ノートルダム清心女子大学名誉教授の二つの論文「式子内親王における詩的空間」と「式子内親王の歌における時間の表現」を通して、感じとっています。 今回は前回に続き、論文「式子内親王における詩的空間」に呼び覚まされた私の詩想を記します。◎以下、出典からの引用のまとまりごとに続けて、☆記号の後に私が呼び起こされた詩想を記し...

新しい詩「花まつり」、「花まつり、恋うた」をHP公開しました。

 私の詩のホームページ「愛のうたの絵ほん」に、新しい詩「花まつり」と「花まつり、恋うた」を、公開しました。変奏です。    詩「花まつり」    詩「花まつり、恋うた」 (クリックでお読み頂けます)。ちいさな、二りんのうたの花です。 お読みくだされば、とても嬉しく思います。...

赤羽淑「式子内親王における詩的空間」(一)  閉ざされて、開かれて。

 赤羽 淑(あかばね しゅく)ノートルダム清心女子大学名誉教授の著書『定家の歌一首』(1976年、桜楓社)は詩歌の本質をとらえていると感じる私の愛読書です。 赤羽名誉教授は定家と同時代の私が敬愛する歌人、式子内親王(しょくしないしんのう)の和歌についても歌人の魂に迫る論文を執筆されていらっしゃり、「式子内親王の歌風(一)―歌の評価をめぐって―」についての私の詩想は次のエッセイに既に記しました。  赤羽淑の...

個人の尊厳と社会と政治と文学 一市民として(2)

 私の折々の想いをツイッターにしたためた言葉から、似通う色合いのものをまとめました。舞い落ち積もり重なった落ち葉を、楓と公孫樹と桜、それぞれの葉っぱをまとめて、焚き火にあたるような感じです。  今回は「一市民として(2)」、最終回です。生活しなければ文学は創れないから、生活する者としての想いです。☆一市民として選挙の日に思う。なぜ、投票するか? 選挙権を放棄せず自分の意思を示したと言いきるための証...

新しい詩のななつのこ(7篇のうたの子ども)をHP公開しました。

 私の詩のホームページ「愛のうたの絵ほん」に、新しい詩のななつのこ、7篇のうたの子どもを、公開しました。    詩「ゆきにふりそそぐ」    詩「ゆうひ」    詩「ななつのこ」...

個人の尊厳と社会と政治と文学 一市民として(1)

 私の折々の想いをツイッターにしたためた言葉から、似通う色合いのものをまとめました。舞い落ち積もり重なった落ち葉を、楓と公孫樹と桜、それぞれの葉っぱをまとめて、焚き火にあたるような感じです。 四回に分けて公開します。  今回は「一市民として(1)」です。生活しなければ文学は創れないから、生活する者としての想いです。☆武器を手にするとき人間は、最下等動物に変わる。裸で愛しあうとき人間は、素晴らしい生...

新しい詩「すみれ」をHP公開しました。

 私の詩のホームページ「愛のうたの絵ほん」に、新しい詩「すみれ」を、公開しました。   詩「すみれ」   (クリックでお読み頂けます)。 ちいさな歌の花ですけれど、お読みくださると、とても嬉しく思います。...

あたらしい詩「ちいさな虫のうた」をHP公開しました。

 私の詩のホームページ「愛のうたの絵ほん」に、新しい詩「ちいさな虫のうた」を、公開しました。   詩「ちいさな虫のうた」   (クリックでお読み頂けます)。 ちいさな歌の花ですけれど、お読みくださると、とても嬉しく思います。...

詩想(二) 詩と文学

 私の折々の想いをツイッターにしたためた言葉から、似通う色合いのものをまとめました。舞い落ち積もり重なった落ち葉を、楓と公孫樹と桜、それぞれの葉っぱをまとめて、焚き火にあたるような感じです。 四回に分けて公開します。  今回は「詩と文学」です。私の率直な想いです。☆疲れてる、花と話すこころ、星にときめくこころ、なくしてる、沈み静むばかり、詩なんてどこにも。でも好きだということだけ忘れずに、待とう、...

新しい詩「いっしょに」をHP公開しました。

 私の詩のホームページ「愛のうたの絵ほん」に、新しい詩「いっしょに」を、公開しました。   詩「いっしょに」   (クリックでお読み頂けます)。 ちいさな歌の花ですけれど、お読みくださると、とても嬉しく思います。...

詩想(一) 心の足跡

 私の折々の想いをツイッターにしたためた言葉から、似通う色合いのものをまとめました。舞い落ち積もり重なった落ち葉を、楓と公孫樹と桜、それぞれの葉っぱをまとめて、焚き火にあたるような感じです。 四回に分けて公開します。  今回は「心の足跡」です。私の心模様の色合いの変わりざま、四季の空のような。☆こころの、純、結晶したのは、たぶん中二頃。露のひかり手のひらに、壊さずたもちつづけようと、生きているよう...

新しい詩「さざんか」をHP公開しました。

 私の詩のホームページ「愛のうたの絵ほん」に、新しい詩「さざんか」を、公開しました。   詩「さざんか」   (クリックでお読み頂けます)。 この詩は、詩誌「たぶの木」に参加されている詩人・山下佳恵さんの詩「山茶花の花びら散らして」にこだまして生まれた作品です。 ちいさな歌の花ですけれど、お読みくださると、とても嬉しく思います。...

ルソー『新エロイーズ』。あなたを愛しますと言う権利を。

 ジャン・ジャック・ルソーの長編小説『新エロイーズ』を読み通すことができました。この小説の名は二十代の頃からいつも私の心の片隅にあり、いつかは読みたいと思っていました。彼の『エミール』を読み返しエッセイを書きながら、彼への心の共感が深まったことに力を得て、長い小説の世界を旅することができました。 共感する言葉は小説のいたるところに散りばめられていました。エッセイに書くことは考えずに小説の世界に没入...

『墨子』(六)非攻。あさましいことだ。

 中国の戦国時代に生きた諸子百家の一人、墨子(ぼくし、紀元前470年ごろ~390年ごろ)の言葉を、彼の弟子たちがまとめた書『墨子』から読みとり考えてきました。 今回は最終回、さらに「非攻」の言葉を感じとります。 墨子の弟子たちが、墨子の行動や言葉をまとめた「耕柱篇」と「魯問篇」から、四つの章を選び出しました。それぞれに私が感じ考えさせられた想いを添えます。<一つ目の説話> ここで子夏の門人たちの言葉は、...

『墨子』(五)他国を攻撃するという大きな不正義。

 中国の戦国時代に生きた諸子百家の一人、墨子(ぼくし、紀元前470年ごろ~390年ごろ)の言葉を、彼の弟子たちがまとめた書『墨子』から読みとり考えています。 今回の主題は、非攻です。  墨子は、誰もが悪いことだと見なし、「政治を行なう人」が罰する悪事を書き連ねていきます。 まず、 「一人の男がいて、他人の果樹園に忍びこんでそこの桃や李(すもも)の実を盗」むこと。 次には、「他人の犬や鶏や大阪・小豚を盗む...

新しい詩「ゆき、恋うた ・ ゆきのおと」をHP公開しました。

 私の詩のホームページ「愛のうたの絵ほん」に、新しい詩「ゆき、恋うた」に、ちいさなゆきのうたの花をもういちりん咲かせ、公開しました。詩「ゆき、恋うた ・ゆきのおと」                (クリックでお読み頂けます)。 こちらが連作の全体になります。  詩「ゆき、恋うた」    ・ゆき     ・ゆきんこ     ・ ゆきのおと    ・ゆきだるま     ・ゆき     ・ゆき、恋うた  お読...

新しい詩「ゆき、恋うた」をHP公開しました。

 私の詩のホームページ「愛のうたの絵ほん」に、新しい詩「ゆき、恋うた」を、公開しました。  詩「ゆき、恋うた」    ・ゆき     ・ゆきんこ     ・ゆきだるま     ・ゆき     ・ゆき、恋うた (クリックでお読み頂けます)。ちいさなゆきのうたの花です。 お読みくだされば、とても嬉しく思います。...

新しい詩「みかづき」をHP公開しました。

 私の詩のホームページ「愛のうたの絵ほん」に、新しい詩「みかづき」を、公開しました。   詩「みかづき」   (クリックでお読み頂けます)。 ちいさな歌の花ですけれど、お読みくださると、とても嬉しく思います。...

ゆきに。愛するひとに。

いちめんまっしろ ゆきのはらいちめんまっしろ ゆきのはな愛するひとに。詩「雪野原」(クリックしてお読み頂けます)。...

『墨子』(四)兼愛。他人がたたかれた場合に。

 中国の戦国時代に生きた諸子百家の一人、墨子(ぼくし、紀元前470年ごろ~390年ごろ)の言葉を、彼の弟子たちがまとめた書『墨子』から読みとり考えています。 今回の主題は前回に続き、兼愛です。 墨子の行動と問答を弟子が記した「耕柱篇」から彼の考え心に残る二つの章を引用しました。 一つ目の逸話。 この話に私は現代の国際社会におかれたこの島国、日本のことを思います。 「放火」により燃え広がる火事は、軍事拡大...

Appendix

プロフィール

高畑耕治

Author:高畑耕治
Profile:たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪・四條畷出身 早大中退 東京・多摩在住

詩集
「純心花」
2022年イーフェニックス
「銀河、ふりしきる」
2016年イーフェニックス
「こころうた こころ絵ほん」2012年イーフェニックス
「さようなら」1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25
「愛のうたの絵ほん」1994年土曜美術社出版販売
「愛(かな)」1993年土曜美術社出版販売
「海にゆれる」1991年土曜美術社
「死と生の交わり」1988年批評社

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