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コピー屋の盗作について

おかしな標題をつけました。「言っておきたい」ことにしかけましたが遺書ではないので変えました。私は著名なコピーライターに盗作されたことがあります。二十年ほど前の第一作品集『死と生の交わり』に収録した「殺す」というアフォリズム作品の次の一節です。

「痛いのはいやだ」
「苦しむのはいやだ」  
殺すのも、殺されるのも、苦しめるのも、苦しめられるのも、いやだ。

この作品はホームページでお読み頂けます。また今年改稿した「おばあちゃんの微笑み」でも再び使いました。
盗作について法的な条文を調べてはいませんがまるまる同じ言葉を使えば、盗作ではないでしょうか。
この作品集は出版後、少しの期間は書店に並んだので、買ってくれたのでしょうか。私は当時早稲田大学を退学して作家になろうと死にもの狂いでした。この作品集は十代の後半から書き続けていたノートのアフォリズムをまとめ作品にしたものです。出版後、半年ほどして早稲田の古本屋街を歩いていると、貼られていたアムネスティのポスターに、その詩句がほとんどそのまま書かれていて、びっくりしました。それだけならやり過ごして今になって書くこともないのかもしれませんが、しばらくして朝日新聞の記事に著名なコピーライターの名があげられそのアムネスティのポスターのことが掲載されていました。人権活動にできることはしたいと考えています。そのコピーライターは無償で協力したのてしょうか。仕事として報酬を得たのでしょうか。私に何の連絡もなく、自分の仕事として、マスコミに取り上げられても平気なそのコピーライターを私は軽蔑します。名を覚えていませんが調べれば誰だったかわかるし、時系列で盗作だと証明できます。二十代の無名な私など無視したのでしょう。いつも盗作をして生活しているんでしょうか。一言了承の確認、まねたけどいいかと聞かれていたら、引用として了解したと思います。詩人にとって詩句は命であり、いつまでも子どもであり、誇りです。お金のための垂れ流しのコピー屋が、若い真剣に言葉を紡ぐ詩人に同じような不正をしようとしたら、詩人の誇りを汚せさせないよう、私は無名の彼と一緒に戦います。
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プロフィール

高畑耕治

Author:高畑耕治
Profile:たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪・四條畷出身 早大中退 東京・多摩在住

詩集
「純心花」
2022年イーフェニックス
「銀河、ふりしきる」
2016年イーフェニックス
「こころうた こころ絵ほん」2012年イーフェニックス
「さようなら」1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25
「愛のうたの絵ほん」1994年土曜美術社出版販売
「愛(かな)」1993年土曜美術社出版販売
「海にゆれる」1991年土曜美術社
「死と生の交わり」1988年批評社

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