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詩集「あとがき」と詩想

 私のホームページ愛のうたの絵ほん―高畑耕治の詩と詩集に、新しい詩を生み出し発表していくことが、詩人として今の私のすべてです。今年生まれてくれた詩の子どもたちが、のびやかに心を響かせて歌い続けてくれますように。
 また、既刊詩集の詩を先日やっと全篇公開できました。
 その喜びの気持ちのままに、それぞれの詩集の「あとがき」を添えるかたちで公開しました。
 詩で表現することに徹しようと頑なだった私は、「あとがき」以外にはほとんど散文を書きませんでした。それだけに、短い文章に込めた気持ちは偽りなく私の思いそのものです。読み返して、今も変わらない、と思います。

 『死と生の交わり』 あとがき (一九八八年)
 『海にゆれる』   あとがき (一九九一年)
 『愛(かな)』   あとがき (一九九三年)
 『愛のうたの絵ほん』あとがき (一九九四年)
 『さようなら』   あとがき (一九九五年)

 この『愛(かな)しい詩歌―高畑耕治の詩想』に記している言葉は、これら「あとがき」の思いと、おなじ海にゆれる波しぶき、潮騒です。
 
 詩を生み続け伝えたいとだけ願う今、私には新しい「あとがき」はまだ思い描けません。詩作品ひとつひとつが星となって詩の宇宙が、どこまでも遥かにふくらんでゆきますように。 
 地上の悲しい、苦しい心に、星のひかりがふりそそぎ、そっとつつみ、あたためてくれますように。
 喜びの心が太陽のひかりに輝くときにも、見えない夜空でともにひかりの笑みをともせますように。
 願いを込めて、今年生まれてくれた詩から。

 詩「さようならこんにちは」 (二〇一一年)


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プロフィール

高畑耕治

Author:高畑耕治
Profile:たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪・四條畷出身 早大中退 東京・多摩在住

詩集
「純心花」
2022年イーフェニックス
「銀河、ふりしきる」
2016年イーフェニックス
「こころうた こころ絵ほん」2012年イーフェニックス
「さようなら」1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25
「愛のうたの絵ほん」1994年土曜美術社出版販売
「愛(かな)」1993年土曜美術社出版販売
「海にゆれる」1991年土曜美術社
「死と生の交わり」1988年批評社

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