私の折々の想いをツイッターにしたためた言葉から、似通う色合いのものを、詩想としてまとめています。
今後も気が向いたときに続けたいと思います。
もう春ですので、梅、コブシ、ハクレン、そして桜のように、咲かせていけたらと願います。
今回は「詩と文学2」、
私の率直な想いです。☆
たとえば詩界の賞をつまらないと私が思うのは、無名のまま死んだあと知られた詩人の名だけ商業上借りて、誰が認め選んだのか自ら資格があると思い込んだのか詩界の平均的な選考委員が今ある詩界の流行りが権威であるかのように、狭い嗜好の枠内に迎合して甘んじてる作品を担ぐから。
☆
詩は、現代詩は、こういうものなんだ、こういう最低のレベルをクリアしないのは詩じゃないんだと、ガチガチ頭の、凝り固まった、やわらかな詩心なくした、権威に従順な、選考委員なんかに、時代を切り開く新しい詩が、わかるはずがない。それすらわからず、得意げに、順位付けしていて、かなしい。
☆
私もまた権威者でも選別を傲慢にできる人でもなく。賞なんかどうでもよくて、詩を愛する心は、いまもとてもゆたかにあり、心に響く詩は人間が生きている限り、なくならない。新しい世代、新しい感性、生きていこう、言葉で伝えようとする願いと工夫と情熱を、古い世代が潰すなということだけ。
☆
文化と芸術はいつの時代もそうだ。古い世代はもう変われないのだから、若い世代は、潰されるようなひ弱さに甘んじないで、中身のない権威と流行を壊して、ほんとのものを、響かせる努力と情熱をみせればいいんだ。本気なら、権威に服従するような者には、けして負けない。ほんものは必ず心に響く。
☆
罵倒や放言に開き直る輩がたむろしだした社会だから少し丁寧に。私は文学、詩歌が好きで真剣だからついつい生真面目に「現代詩」をせめてしまうけれど。その前段階として、芸術、文学、詩が好きな人の心はそれだけで好きです。まったくわからず関心ない99.999…%の金・力・快の争奪闘争社会で。
☆
なぜ? 芸術、文学で表現しようとされてきた感情と心と意思と思慮と愛がないなら、人間は、育ててくれた、取り巻き、支えてくれている、すべてのものと同等なことさえ忘れ、おごってしまうことで、いちばん劣る。いないほうがいいから。
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文学は、泥池に、咲く、美しい蓮の花。人間は、心は花だと、いいたい、思いたい。
☆
短い詩、ちいさなうたについて。現代詩じゃないといわれたら、そうです、現代詩じゃありません、詩です、と私はいい、嬉しく感じます。詩じゃないといわれたら、わからないひとがわからなくてもだまるまで、これは詩です、と私はいいつづけます。
☆
わたしはなぜだかわからないけど、わかりにくいことを誇るかのような拵えた言葉より、素直に心からこぼれる言葉に詩を感じるから、好き。 ひとり、いま、さびしい。 あなたが、ここにいない、かなしい。
☆
詩ごころはとても、やわ。
赤ん坊のような。
そのまま、いつくしみ、
大切に守り育てる、
母が、
詩人。
☆
詩ごころはとても、やわ。
赤ん坊のような。
そのまま、いつくしみ、
大切に守り育てる、
母が、
詩人。
☆
今回の最後に、想いが滴となった私の詩を。
詩「ゆうひ」 (作品名をクリックすると、お読み頂けます)。
次回は詩想(六)です。
☆ お知らせ ☆
『詩集 こころうた こころ絵ほん』を2012年
3月11日、
イーフェニックスから発売しました。
(A5判並製192頁、定価2000円消費税別途)
☆ 全国の書店でご注文頂けます(書店のネット注文でも扱われています)。
☆
Amazonでのネット注文がこちらからできます。
詩集 こころうた こころ絵ほん イメージング動画(詩・高畑耕治、絵・渡邉裕美、装丁・池乃大、企画制作イーフェニックス・池田智子)はこちらです。
絵と音楽と詩の響きあいをぜひご覧ください。
こだまのこだま 動画
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