Entries

詩想(十六) 詩と文学10 心の足跡6

 私の折々の想いをツイッターにしたためた言葉から、似通う色合いのものを、詩想としてまとめています。

 今回は「詩と文学10 心の足跡6」、私の率直な想いです。

  詩と文学10

私のホームページ「愛のうたの絵ほん」の、新しい作品。「ちいさなうた」は、古代歌謡の民謡調、万葉集の正述心緒、寄物陳思のこころのままのうたに憧れるこだま。「虹:新しい詩」は、古今集から新古今集の、言葉であらわせるこころの表現にこだわりつくすうたへの憧れのこだま。どちらも、大切です。

 ☆

率直に。
芸術表現で、食べられるかどうかが、芸術家の評価だと、芸術に心あるひとはたぶん、誰も思わない。
芸術は作品がすべて。
でも、
生まれてくれた作品を伝えようと、パフォーマンスも含めて、可能性をさがし、懸命に努力する人が、私は好き。

 ☆

前のツイートについて。
前半の言葉と後半の言葉の間にある、「でも、」。
この葛藤に苛まれるのが芸術にいのちささげる者。
葛藤感じないのは、商売人か、戯れ。
ちがいはあります、非難ではなく。

 ☆

作品をよりよくするためにやすみ心やわらげようと歩いた耳に美しい小鳥たちの愛しあう声。好きです。さだめのときまで生きよう、と感じてしまう謙虚なこころを、呼び覚ましてくれて。

 ☆

燃え尽きた悲しい過去があるので、気をつけようと思っています。が、明日生きているかは、やっぱりわからないので、生みだせるときに、せいいっぱい生みだせるものを生み、お伝えする努力に果てられたら本望だとも思っています。が、原民喜もいうように、心のバランスは大切、本気で生みだしたいなら。

 ☆

こころにまかれた、作品の種を、芽吹かせようと、こころに抱いてあたため育てようとする時間は、憑かれた、業の、苦しい時間だけれど、抜け出たときに、作品の、産声としわくちゃな顔、ちっちゃすぎるやわなからだを、こころに抱けたら、ああこのためにだけまだ、わたし生きてるんだと。

 ☆

創作期。臨月。生むことにだけ懸命で、ほかのこと、なんにも、できません。最低限の生命維持活動と生活維持活動は、生むためにだけ、するけど。関心はひどく薄れて。生みたい、それだけの願いの塊。妊婦さんを、母を、尊敬しなおし。こころから。

  心の足跡6

ことばには幅があるので。とりようは様々。わたしのこころのままわがままにかんじてしまうのは、鈍い(つよい?)ものにはなんでもなく平気、感じやすい(よわい?)こころには、生きづらい、いのちと世のありよう。後者のひとが好きだから、生きています。

 ☆

率直に。
休むことは大切。子どもは別。だけど、TVのアホ番組みてゲラゲラ笑ってる顔は、猿にみえる。
わたしは大阪育ちで、漫才落語をに育てられた子どもだけど。
悩んで、悲しんで、苦しんで、自分だけじゃないひと、想って、
子どもが笑えること願って、こころ痛めてるひと、わたしは好き。

 ☆

わたしに。 おまえこそ、猿だ。猿回しの、けんめいな、子猿さんに劣らないよう、芸に励み、見てくださる方のこころ、ほんのすこしだけでも、あたためろ。




関連記事
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
https://blog.ainoutanoehon.jp/tb.php/791-92a3e8c3

トラックバック

Appendix

プロフィール

高畑耕治

Author:高畑耕治
Profile:たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪・四條畷出身 早大中退 東京・多摩在住

詩集
「純心花」
2022年イーフェニックス
「銀河、ふりしきる」
2016年イーフェニックス
「こころうた こころ絵ほん」2012年イーフェニックス
「さようなら」1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25
「愛のうたの絵ほん」1994年土曜美術社出版販売
「愛(かな)」1993年土曜美術社出版販売
「海にゆれる」1991年土曜美術社
「死と生の交わり」1988年批評社

最新記事