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詩想(三一) こころの足跡12

 私の折々の想いをツイッターにしたためた言葉から、似通う色合いのものを、詩想としてまとめています。

 今回は「こころの足跡12」私の率直な想いです。

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オルセー美術館展に、思い励まされた補記。150年ほど前の、当時のサロンに、もてはやされたか、無視されたか、酷評されたか、なんて、作品の価値にぜんぜん関係なくて。
見つめていいと感じるのは、作品から作品に込められた魂が、今なお美しく立ち上り心に響き感動生んでくれる、それが人間の芸術。

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二十歳にひとり旅でふれた、弘前ねぷたの灯りのあかみと、横笛の音色、いくつになっても、愛(かな)しい。

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古代エジプトの人たちが、太陽を神とうやまいあがめたのは、とても人間らしいこと。
この島国でも、真夏、人間なんて足もとにもおよばない、太陽の子どもだと、思いしらされて。
孤独な太陽の激しさ、敬う。

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絵画みると思う。芸術は志。人を愛することに似て。志、捧げること、心のまま素直に求めること、愛さずにいられない、こんなわたしを、愛してと。
人間ありのまま。エゴ。けど嘘じゃない生き物の懸命さ、生き物だからわたしは好き。
文学の取り柄は嘘じゃない心、探すこと。

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愚痴は心の膿、傷口からの感染を防ぐ、とても大切なもの。


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作品の推敲に想う。あふれでる言葉そのままの素直な美しさはある。告白、恋文のように。
同時により深く心を掬いあげ伝えられる言葉、真嘘善悪美醜への感受性を深められる言葉がある、だから時間をかけ探し見つけ自由に選びとることに生きる。伝えたいと願い。
文学、詩歌の推敲、創作の苦しみと喜び。

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ミューズ、詩の女神には、推敲はひつようないけど。恋人も詩人も、愛する想いを、美しいものを、より深く伝えたい願いが強ければ強いほど、必死になって、言葉をさかして伝える。ひとの心に響くのはそんな言葉だと、わたしは思います。

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泣きながら書くひとにわたし惹かれる

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作品数が増えているのは、書きまくって死のうと意思しているから。
粗雑に乱造するのではなく丁寧にできうるものすべて込めて、死ぬまでは書ききろう、何より詩を、作品をと。
エッセイは減り、頂いた詩集への感想、返礼は滞り、申し訳なく思いますが、私は詩を書くことが天職と言い聞かせます。


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プロフィール

高畑耕治

Author:高畑耕治
Profile:たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪・四條畷出身 早大中退 東京・多摩在住

詩集
「純心花」
2022年イーフェニックス
「銀河、ふりしきる」
2016年イーフェニックス
「こころうた こころ絵ほん」2012年イーフェニックス
「さようなら」1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25
「愛のうたの絵ほん」1994年土曜美術社出版販売
「愛(かな)」1993年土曜美術社出版販売
「海にゆれる」1991年土曜美術社
「死と生の交わり」1988年批評社

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