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詩想(三六) 心の足跡・詩と文学

私の詩想を、ツイッターからひろいあつめました。

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ショパンがエチュードとバラードを、ベートーベンがピアノソナタと第五、第九を創ったように。モネやマネや画家たちが小品にも大作にも挑んだように。ドストエフスキーも太宰も優れた短編と長篇を生んだように。わたしも短い詩も長篇作品も愛しみ生みだしたいといつも願っています。

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柿本人麻呂と山上憶良は、和歌、長歌、すぐれた歌を遺した。和泉式部はもえる和歌と日記、式子内親王は和歌に儚く殉じた。紫式部は和歌、日記、源氏物語、ふかく心ゆれる海のよう。こころから敬愛するひとたち。

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美しいもの、こころうたれるのも、感じ、つたえあう、ねがい、大切にしないと。汚さない、汚されない、意思、つよく。

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作品をすこし良くした。推敲前よりすこしでも、ほんとうの、うつくしい、すきだと感じられる、ことばにちかづけた。それだけの一日でも、生きた一日。
好きなひとと愛しあう時間、自然、生きものを美しい、かわいいと感動する時間、人間らしいこころにうたれる時間と、おなじほどに短くても大切。

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詩が完成しました。ブログに、エッセイの公開がしばらく開きますとお知らせしました。読めずにいる古典、文学書は山になっていますが、まず手にとりたいのが仏教書です。浄土経典、法華経、密教経典と、鎌倉仏教文学を集中して読みたいと思っています。深くこころにかかわる言葉として。

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音だけで、音色だけで、かなしい、うつくしい、すきと泣けるなんて、すごい、いつもあこがれる。

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中学で校長先生が、クラシック音楽の静けさの良さをながながと語ったとき、若く弾みときめき叫ぶ心、青春の恋心には合わない、無理、年をとらないと無理な、趣味の押しつけと思った。いまも思う。
クラシック音楽にある、情熱、恋心、せつなさ、好きになったいまも。
好きな音楽あればいい。音楽はいい。

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ジャンルの垣根はあほらしいと思っています。音楽はいいな。童謡も唱歌も民謡も歌謡曲も演歌もフォークもロックもポップスも洋楽もクラシックも、好きだから好き。好きな歌、好きな曲、好きな音色、好きな声が、好き。文学もわたしはおなじ。

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余命どれだけあるかなんて誰にもわからないのだから。わたしらしくいちばんあれる、詩を創ろう。良いと思える作品を、あとひとつでも、創ろうと思っています。
老人の言葉みたいですが、二十歳まえからわたしは、青年は老人と思ってしまいました。死をみつめることで。

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ていねいに。生と死、死と生に、向き合わずにはいられないことで、青年は老人。



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プロフィール

高畑耕治

Author:高畑耕治
Profile:たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪・四條畷出身 早大中退 東京・多摩在住

詩集
「純心花」
2022年イーフェニックス
「銀河、ふりしきる」
2016年イーフェニックス
「こころうた こころ絵ほん」2012年イーフェニックス
「さようなら」1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25
「愛のうたの絵ほん」1994年土曜美術社出版販売
「愛(かな)」1993年土曜美術社出版販売
「海にゆれる」1991年土曜美術社
「死と生の交わり」1988年批評社

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