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詩想(二六) 心の足跡8 詩と文学17

 私の折々の想いをツイッターにしたためた言葉から、似通う色合いのものを、詩想としてまとめています。

 今回は「心の足跡8」と「詩と文学17」私の率直な想いです。

 心の足跡8

お人好し、性善を思う者、自分だけではなく他のひとも、そう感じてしまう生まれつきのやわなこころは、この世この社会では、こころ微塵切りにされ、ひりひり辛くて痛くてたまらない。
けど、他のひとのこころ、微塵切りにするよりはとためらい、微かにでも思えるひとが、微塵切りにされてるわたしは好き。


 詩と文学17

古今和歌集の、秋の巻、冬の巻を、今読み返し終え想う。紅葉も雪も、この梅雨の季節には無縁な感じること不可能なものだけれど。
文学、詩歌は、季節を、時を越えて、今、このこころに描き出し響かせてくれるから、見つめ、聴き、触れることができる。
時と空間を越えるこだまに、惹かれます。

 ☆

七夕は昨日すぎましたが、七夕が感じとらせてくれた感動、強い想いは、時に閉じ込められないから、作品にして、響かせたいと願っています。こころに七夕、いつでも宿ってくれますようにと、想いを込めて。

 ☆

世界標準時が可能な限りの精度で星のうえの誰もに刻み押し付けてくれるものだけが時間じゃないと、文学、詩歌は、感じとらせてくれる。
こころは、そんな標準の今を越えて、想うままに、過去、死んだひととも、未来、これから生まれくるひととも、対話できる、ゆたかな、自由な、感受性なんだと。

 ☆

新しい詩「七夕の、雨ふる夜に」の創作、推敲を続けています。想いと願いと体力を注ぎ込んだ分、少しだけ、表情のゆたかさを増して、ふくらんでくれたような気がします。生まれてくれる瞬間まで、わたしをとおして詩作品が産声あげるために必要とするものを注ぎ込みます。

 ☆

新しい詩に今日も向き合い感じて、もう少しでうまれてくれるかな?という体感と、まだ、生まれるには育ちきっていないかな?という想いが、こころに入り交じっています。生まれてくれるまで、むきあいます。

 ☆

出産、分娩が、どんなものより尊いのは、締め切りに追われての職業ではなく、なによりも、生みたい気持ち、ねがいを、命のおおきな営みに投げ込み委ねる、ひとりの命をかけた、けんめいな営みだからだと思います。
創作はその行いに、近づきたいという強い願い、わたしにとってはそうです。

 ☆

創作に没頭すると、とても疲れ切りますが、生まれた瞬間、いつのまにか疲労も喜びでしかなくなっていて。


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プロフィール

高畑耕治

Author:高畑耕治
Profile:たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪・四條畷出身 早大中退 東京・多摩在住

詩集
「純心花」
2022年イーフェニックス
「銀河、ふりしきる」
2016年イーフェニックス
「こころうた こころ絵ほん」2012年イーフェニックス
「さようなら」1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25
「愛のうたの絵ほん」1994年土曜美術社出版販売
「愛(かな)」1993年土曜美術社出版販売
「海にゆれる」1991年土曜美術社
「死と生の交わり」1988年批評社

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