詩の種が降り注ぎ宿ります。こころの受精です。
五感、感受性、思考が揺り動かされわきあがる、感動、強い印象、想いは、心象スケッチとして、ラフで粗い姿でも、こぼさないよう、その時できる限り集中して生まれあがる言葉で、書きとめます。
メモ帳やツイートで。
少し時間をおいて、時間をかけて、作品として創ります。推敲を繰り返し、誤りをなおし、拡がり深まりさ迷う言葉を注ぎ、水をやり日光と陰、朝と昼と夜の息をさせて、育ってくれるよう、できる限りの努力をし、見守ります。種が芽吹き、のびてゆきます。どんな姿になるか、わかりません。
作品によって必要な時間はまったくちがいますが、やがて、その時がきてくれたなら、つぼみがほぐれ、詩の花がほほえんでくれます。
初期の頃は、詩集はお産だと思っていました。一年半くらいの周期と期間、産後の休養が必要だと。
第5詩集「さようなら」、まではそう思っていました。
必要な時が経ち、
詩集「こころうた こころ絵ぼん」、詩集「銀河、ふりしきる」、そして今は、創作についてのその想いが変わったと思います。
作品一輪いちりんが、種から育ち、咲く花だといまは思います。
咲くためにかかる時間も、咲く季節も姿も、みんなちがいますが、種から芽吹き、伸びて、つぼみとなり、開く野の花です。ですから、どの季節も、どの日も、種が受精し宿り、育ち咲いてくれる可能性をひめた時だと思います。
心象スケッチを書きとめられるか、作品として創作し完成させられるかは、
人としての、感受性と、感性と、こころしだいだと思います。
詩の花は、痛いこころにも、悲しいこころにも、苦しいこころにも、さびしいこころにも、うれしいこころにも、楽しいこころにも、死にたいこころにも、生きたいこころにも、そのこころだけの表情で、愛(かな)しく咲いてくれます。
美しく、優しく、静かに。
想えば、この星は、野の花でいっぱいです。
こころをみつめると、眠っている時にさえ、詩の花はいちめんに咲いています。
みあげれば、宇宙空間にも。
生きているときも、死んでも。
☆ 新しい詩集です。
詩集 『銀河、ふりしきる』 高畑耕治
A5判、400ページ、出版社イーフェニックス、税込540円。
393作品収録。 カバー・章扉絵・渡邉裕美。

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書名 「銀河、ふりしきる」 高畑耕治
ISBN 978-4-908112-17-1
出版社 イーフェニックス
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