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言葉の生命力

受け継がれるもの。移り変わるもの。絶えるもの。

文語は文語となり、口語と離れて、意味さえ読み取り難くなるほど、時と人とともに移ろい姿を変えるのが言葉だから。

そのことを受けとめるときなおさら、はるか万葉の時代から変わらない姿、響きで受け継がれてきた言葉は、海、波、山、野、日、風、雨、雪、花、滴、心、春、秋、朝、夕、月、子、鳥、どれも愛おしく、これからも受け継がれ息しつづけてほしいと願います。

被写体、モデル、世界の瞬間を、ありのまま写生、模写、写し撮りなぞるのもひとつの表現方法だけれど、それは被写体、モデル、世界の瞬間そのものの美の手渡し。被写体、モデル、世界の瞬間への、感動を、表さずにいられない高められた表現衝動と努力に降り注がれ授けられる結晶が芸術だと思います。

フォークソング、ニューミュージックと呼ばれた、いい歌はおおいけれど、あたらしい歌がもとめられ、生まれてきて、共感されるなら、演歌のように、限られた世代の歌でありつづけて細り消えていっても、いいのかもしれない。

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プロフィール

高畑耕治

Author:高畑耕治
Profile:たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪・四條畷出身 早大中退 東京・多摩在住

詩集
「純心花」
2022年イーフェニックス
「銀河、ふりしきる」
2016年イーフェニックス
「こころうた こころ絵ほん」2012年イーフェニックス
「さようなら」1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25
「愛のうたの絵ほん」1994年土曜美術社出版販売
「愛(かな)」1993年土曜美術社出版販売
「海にゆれる」1991年土曜美術社
「死と生の交わり」1988年批評社

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