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詩人・紫野京子さんの詩「日溜まり / 笹舟 / 草絮(くさわた)」を紹介します

 ホームページの「好きな詩・伝えたい花」で、詩人・紫野京子さん詩「日溜まり / 笹舟 / 草絮(くさわた)」を紹介しました。
 紫野さんは、生と死のあわいで祈り、あわいを行き来され、逝ったひとたちのおもいをすぐそばで感じ、伝えてくださいます、忘れてはいけないからではなく / 忘れられないから」。阪神淡路大震災で「永遠に喪われた時」。それでも「私たちは 今も / 逝ったひとたちと共にいる」と。
 今日1月17日に震災がありました。紫野さんは鎮魂の詩集『火の滴』で逝ったひとたちのおもいはすぐ近くにいることを、教えてくださいました。

 あの時私はなにもできませんでした、その日の食べるための仕事に追われて。ボランティアで神戸に駆けつけた大阪の友人もいました。そんな私がした、私にできた、ただひとつのことは、こちら側にいる悲しみを、詩の言葉にして伝えたいと祈ることだけでした。詩「かずよちゃんのはっさく」詩「白黒が、セピア色に染まるまで」として。

 「私たちは 今も / 逝ったひとたちと共にいる」。これは2010年の紫野さんのご詩集『風の芍薬(ピオニア)』におさめられた、詩「日溜まり」の詩句です。あれから、今も、変わっていない、紫野さんは静かに、そう教えてくださいます。

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プロフィール

高畑耕治

Author:高畑耕治
Profile:たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪・四條畷出身 早大中退 東京・多摩在住

詩集
「純心花」
2022年イーフェニックス
「銀河、ふりしきる」
2016年イーフェニックス
「こころうた こころ絵ほん」2012年イーフェニックス
「さようなら」1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25
「愛のうたの絵ほん」1994年土曜美術社出版販売
「愛(かな)」1993年土曜美術社出版販売
「海にゆれる」1991年土曜美術社
「死と生の交わり」1988年批評社

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