ホームページの
「好きな詩・伝えたい花」で、
詩人・紫野京子さんの
詩「日溜まり / 笹舟 / 草絮(くさわた)」を紹介しました。
紫野さんは、生と死のあわいで祈り、あわいを行き来され、逝ったひとたちのおもいをすぐそばで感じ、伝えてくださいます、
「忘れてはいけないからではなく / 忘れられないから」。阪神淡路大震災で「
永遠に喪われた時」。それでも「
私たちは 今も / 逝ったひとたちと共にいる」と。
今日1月17日に震災がありました。紫野さんは鎮魂の
詩集『火の滴』で逝ったひとたちのおもいはすぐ近くにいることを、教えてくださいました。
あの時私はなにもできませんでした、その日の食べるための仕事に追われて。ボランティアで神戸に駆けつけた大阪の友人もいました。そんな私がした、私にできた、ただひとつのことは、こちら側にいる悲しみを、詩の言葉にして伝えたいと祈ることだけでした。
詩「かずよちゃんのはっさく」、
詩「白黒が、セピア色に染まるまで」として。
「
私たちは 今も / 逝ったひとたちと共にいる」。これは2010年の紫野さんのご
詩集『風の芍薬(ピオニア)』におさめられた、
詩「日溜まり」の詩句です。あれから、今も、変わっていない、紫野さんは静かに、そう教えてくださいます。
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