詩歌は花です。花は女性のようです。詩歌を愛する心は、花をいとおしみ、女性を愛する心です。
この「愛(かな)しい詩歌」は、「愛しい花」、「愛しい女性(ひと)」でもあります。
「詩を想う」にも花と詩歌について記しますので、今回は私がとても
好きな花の詩を咲かせます。
山村暮鳥は強い個性をもった、キリスト教聖職者である詩人として生きました。彼については、聖職者詩人の森田進さん、暮鳥とおなじ教会信者の詩人中村不二夫さんが、各々独自のまなざしで彼の詩と生きざまを浮かび上がらせる詩人論を書かれていて、そこから私は暮鳥により近づきました。(
森田進『言葉と魂 -詩とキリスト教- 新版』1977年、ルガール社。
中村不二夫『山村暮鳥―聖職者詩人』2006年、沖積舎)。
詩集『聖三稜玻璃(せいさんりょうはり)』の詩「風景」は、私がとても好きな花の詩、暮鳥のいちばん好きな詩です。私の
詩集『さようなら』の
詩「菜の花のひと かもの愛」は、暮長のこの詩の菜の花畑に育まれました。
風 景 純銀もざいく
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
かすかなるむぎぶえ
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
ひばりのおしやべり
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
やめるはひるのつき
いちめんのなのはな。
出典:『山村暮長詩集』1966年、彌生書房。
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