今回から数回、ドイツの詩人ヘルダーリン(1770年~1843年)の長編作品『ヒュペーリオン』を見つめます。シラーやゲーテより若い世代で、フランス革命、ナポレオン独裁の時代が青春期でした。ノヴァーリスとも会っています。彼の詩と『ヒュペーリオン』の価値をシラーやゲーテは十分には評価せず、二十世紀にようやく再評価された詩人です。 私は二十代で彼の作品を知り、とても感動しました。彼の詩については、次のエッセイで...
秋の花の名を詠んだ俳句を見つめています。出典は、『俳句の花図鑑』(監修:復本一郎、2004年、成美堂出版)です。入門書ですので、花の名にも俳句にも詳しくなくても、美しい写真を眺めながら楽しく読むことができます。 俳人は季語として花の名をいつも意識するからでしょうか、季節の移ろいに咲く花の姿をとてもよく知っていて素晴らしいなと、私は素直に感じます。 初秋から順に、出典にあげられたさまざまな俳句から私の...
手作りの詩誌『たぶの木』8号を、私のホームページ『愛のうたの絵ほん』に10月26日公開しました。 詩誌 『たぶの木』 8号 (漉林書房) 漉林書房の詩人・田川紀久雄さん編集・発行の小さな詩誌です。 私は作品を活字にでき読めて、とても嬉しく思います。 参加詩人は、田川紀久雄、坂井のぶこ、山下佳恵、高畑耕治です。ぜひご覧ください。 なお、次回のブログ公開は10月29日(火)になります。秋の俳句の最終回...
秋の花の名を詠んだ俳句を見つめています。出典は、『俳句の花図鑑』(監修:復本一郎、2004年、成美堂出版)です。入門書ですので、花の名にも俳句にも詳しくなくても、美しい写真を眺めながら楽しく読むことができます。 俳人は季語として花の名をいつも意識するからでしょうか、季節の移ろいに咲く花の姿をとてもよく知っていて素晴らしいなと、私は素直に感じます。 初秋から順に、出典にあげられたさまざまな俳句から私の...
秋の花の名を詠んだ俳句を見つめています。出典は、『俳句の花図鑑』(監修:復本一郎、2004年、成美堂出版)です。入門書ですので、花の名にも俳句にも詳しくなくても、美しい写真を眺めながら楽しく読むことができます。 俳人は季語として花の名をいつも意識するからでしょうか、季節の移ろいに咲く花の姿をとてもよく知っていて素晴らしいなと、私は素直に感じます。 初秋から順に、出典にあげられたさまざまな俳句から私の...
今回からの数回は、秋の花の名を詠んだ俳句を見つめます。出典は『俳句の花図鑑』(監修:復本一郎、2004年、成美堂出版)です。入門書ですので、花の名にも俳句にも詳しくなくても、美しい写真を眺めながら楽しく読むことができます。 俳人は季語として花の名をいつも意識するからでしょうか、季節の移ろいに咲く花の姿をとてもよく知っていて素晴らしいなと、私は素直に感じます。 初秋から順に、出典にあげられたさまざまな...
小説家で詩人の神谷恵(かみや・めぐみ)の短編、掌編小説が少しずつですが、彼女のブログサイトで公開されはじめています。 「天上に吹く風」(カテゴリ:小説) (クリックでお読みになれます)。 彼女の小説の個性を私なりにお伝えすると、三浦綾子、遠藤周作、シモーヌ・ヴェーユの、クリスチャンとしての信仰と問い、石牟礼道子の土着からの社会への眼差しといのちの表現、その良いところが織り混ぜられているよ...
私の詩のホームページ「愛のうたの絵ほん」に、新しい詩「みあげたら」を、公開しました。 詩「みあげたら」 (クリックでお読み頂けます)。 お読みくださると、とても嬉しく思います。 ☆ お知らせ ☆ 『詩集 こころうた こころ絵ほん』を2012年3月11日、イーフェニックスから発売しました。(A5判並製192頁、定価2000円消費税別途)☆ 全国の書店でご注文頂けます(書店のネット注文でも扱われています)。 ☆ Amazo...
私の詩のホームページ「愛のうたの絵ほん」に、新しい詩「惑星」を、公開しました。 詩「惑星」 (クリックでお読み頂けます)。 お読みくださると、とても嬉しく思います。 ☆ お知らせ ☆ 『詩集 こころうた こころ絵ほん』を2012年3月11日、イーフェニックスから発売しました。(A5判並製192頁、定価2000円消費税別途)☆ 全国の書店でご注文頂けます(書店のネット注文でも扱われています)。 ☆ Amazonでのネット...
詩人の尼崎安四と俳人の山田句塔を中心にエッセイを記してきました。そのまとめとして前回は、尼崎安四の手紙の言葉から、詩とは何か、記しました。 今回は、尼崎安四を師と仰ぐ詩人・諫川正臣の文章を通して、彼がどのように詩を創作したかを見つめ、創作方法について私の考えを記します。● 以下、諫川正臣の文章、詩誌「黒豹」119号編集後記からの引用です。★ 安四は詩を批評する時、真剣な表情になった。一行ごとに、一字...
詩人の尼崎安四と俳人の山田句塔を中心にエッセイを記してきました。 そのまとめとしての二回は、尼崎安四の詩についての考え、詩と向き合う姿を見つめながら、私の詩想を書き添えていきます。 まず今回は、尼崎安四の詩についての考えが鮮やかに要約されている、彼が山田句塔へ宛てた手紙を引用したうえで、私の詩についての詩想を記します。出典は、細井冨貴子『哀歌・戦友』「季刊銀花」第75号です。● 以下、引用「(前略)...
私の詩のホームページ「愛のうたの絵ほん」に、新しい詩「秋、好き」を、公開しました。 詩「秋、好き」 (クリックでお読み頂けます)。 お読みくださると、とても嬉しく思います。 ☆ お知らせ ☆ 『詩集 こころうた こころ絵ほん』を2012年3月11日、イーフェニックスから発売しました。(A5判並製192頁、定価2000円消費税別途)☆ 全国の書店でご注文頂けます(書店のネット注文でも扱われています)。 ☆ Amazonで...
詩人・尼崎安四と彼の詩を、世に伝えようとした戦友、友人のことを前回に続き記します。 自由律俳句の俳人・山田句塔もその一人、安四の戦友です。 句塔は自分が主宰した雑誌「いずみ」(1968年・昭和五十三年四月に第一号、1988年・昭和六十三年二月・終刊号)の「終刊の御挨拶 山田利三」でその思いを次のように記しています。細井冨貴子『哀歌・戦友』「季刊銀花」第75号から引用します。● 以下、引用「(略)・・・・・・本誌発...
俳人・山田句塔の自由律俳句を二回にわたり感じとりました。今回は、彼の戦友であった詩人・尼崎安四について記します。(尼崎安四と彼の詩については、次のエッセイでも紹介しています。ご覧いただけたら、嬉しく思います。 詩人・尼崎安四(一)。詩はいのちの生き様。 詩人・尼崎安四(二)。詩は愛。)。 最初に、心を深く打つ彼の詩「お母さん泣くのはよして下さい」の詩行「あなたの子供はほんたうに正直に生...
俳人・山田句塔の自由律俳句を感じとっています。前回の、戦場という極限状況での句に続き、今回は敗戦の年1945年・昭和二十年以降に、彼が詠んだ句です。 以下、引用する俳句の出典は、細井冨貴子『哀歌・戦友』「季刊銀花」第75号によります。(尼崎安四を師とされる詩人の諫川正臣氏がコピーを下さいました)。● 山田句塔の自由律俳句 はげしく人を恋い人をさけて暮らしている冬 人になじめぬ性(さが)もち人のなか...
自由律俳句を感じ取ってきました。今回からは、戦友であった詩人・尼崎安四と自由律俳句の俳人・山田句塔を通して、詩歌についての詩想を記していきます。 以下、引用する文章と俳句の出典は、細井冨貴子『哀歌・戦友』「季刊銀花」第75号によります。(尼崎安四を師とされる詩人の諫川正臣氏がコピーを下さいました)。 まず俳人としての山田句塔の自由律俳句の作品そのものを見つめます。山田句塔は『雑木林』(1968年・昭和...