Entries

ルソー「社会契約論」、ロック「統治論」、アリストテレス「アテナイの国政」「政治学」

アリストテレス「政治学」
(牛田徳子訳、京都大学学術出版会)。
歴史としてあった事実を豊富に拾いあげて冷徹に捉え考察している。王制、貴族制、民主制。独裁の要因、防ぐための方策、陶片追放、奴隷制。人間のせめぎあいは現代も変わらないと思う。

アリストテレス「アテナイの国政」
(村川堅太郎訳、岩波文庫)。
紀元前のギリシアの民主政治。独裁者の芽をつみ、より公正であるための法制。
国会も司法も行政も歪められ軋む今の日本で。
民主的な、法による社会を守り育てよりましによりよくするのは市民の意思と言論と努力だと、教えられます。

ロック「統治論」
(宮川透訳、中公クラシックス)。
17世紀イギリス、王権神授説を否定し、自然状態、自然法、立法権の主張。市民社会、アメリカ独立宣言、人権宣言の礎となった。立法(国会)を最高機関とし行政のデタラメさへの抵抗権の考察は今も変わらないと共感する。

ルソー「社会契約論」
(桑原武夫ほか共訳、岩波文庫)。
奴隷制を明確に否定していて共感する。(ただし女性にはふれていない)。フランス人権宣言、共和国憲法が、主権者の一般意思は立法・国会にしかないと、彼の言葉を根幹にしていることにも、影響の深さを改めて考える。

関連記事
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
https://blog.ainoutanoehon.jp/tb.php/1190-5b77a4f5

トラックバック

Appendix

プロフィール

高畑耕治

Author:高畑耕治
Profile:たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪・四條畷出身 早大中退 東京・多摩在住

詩集
「純心花」
2022年イーフェニックス
「銀河、ふりしきる」
2016年イーフェニックス
「こころうた こころ絵ほん」2012年イーフェニックス
「さようなら」1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25
「愛のうたの絵ほん」1994年土曜美術社出版販売
「愛(かな)」1993年土曜美術社出版販売
「海にゆれる」1991年土曜美術社
「死と生の交わり」1988年批評社

最新記事