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詩のしらべ

日本語の抑揚、音の強弱、アクセントは、明確には捉え難い、ゆるやかで、穏やかなものです。そのことを、外国語に比較し劣っていて詩は成り立ち難いと評し嘆く批評は浅薄な考えだと思います。現代詩という言葉を私は好きになれません。先人に批評精神で向きあい乗り越え新しい芸術を創造しようとする姿勢は必要ですが、ともすれば、現代(そして輸入品)が、これまでの時間より(日本の詩歌より)優れたもであるかのように誇張する虚勢と傲慢さを感じます。謙虚に先人の優れた詩に学び、その豊かさを感じ取ろうとすることのほうが、よほど実り多く、日本語の詩歌を豊かにすると考えています。
詩のしらべについては、萩原朔太郎が、恋愛名歌集という、とても良い本を書いていて、学ぶことが多くまた好きなので読み返します。詩歌に直に触れることが、どんなに明晰な長い批評を読むより、詩のしらべを伝えてくれます。これから、詩歌やアイヌのユーカラなどについて、詩のしらべを主調に、思うことを書き留めていきたいと思います。初めは万葉集からです。
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プロフィール

高畑耕治

Author:高畑耕治
Profile:たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪・四條畷出身 早大中退 東京・多摩在住

詩集
「純心花」
2022年イーフェニックス
「銀河、ふりしきる」
2016年イーフェニックス
「こころうた こころ絵ほん」2012年イーフェニックス
「さようなら」1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25
「愛のうたの絵ほん」1994年土曜美術社出版販売
「愛(かな)」1993年土曜美術社出版販売
「海にゆれる」1991年土曜美術社
「死と生の交わり」1988年批評社

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