私は日本語のなかの標準語で詩を書きながら、
地方語、方言、生まれ育ちながら身に染み付けた言葉への愛着を抱き続けています。
私の故郷、
大阪の北河内・四条畷の河内弁の詩を花束にしてここに咲かせます。
私にとって心がほっとする言葉です。同時に近いがゆえの強い愛憎を感じます。育んでくれた言葉をこのこころとからだと一体のものとして感じつつ生きていくのだと思います。
詩「好きやねん」 (詩集『愛(かな)』から)。
詩「かずよちゃんのはっさく」 (詩集『さようなら』から)。
詩「河内の子どもやってん―大阪の子どものうた」 (ホームページ『愛のうたの絵ほん』から)
詩「涙の補欠―大阪の子どものうた」 (ホームページ『愛のうたの絵ほん』から)。
故郷を離れた時間が、幼少期を過ごした地での時間よりだいぶ長くなってしまったけれど、
時間の濃さはいつまでも故郷で生まれ育った時間こそずっと深くて、何ものもそれを越えられないんだと感じています。
故郷を離れて、河内弁のイントネーションが変だと友人に指摘されてしょげたこともあったけれど、「大阪の子どものうた」を小中学校の友人たちはいいと言ってくれたのは、とても嬉しいことでした。私はいつまでも河内育ちの子どもです。
誰もがいつまでも故郷の子どもです。
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