私は
アンデルセンの『絵のない絵本』を、詩を書き出してからもずっと大切に心に抱いてきました。
月が言葉の絵の具が描いた三十三の短いお話優しくを語りかけてくれて、読んでいる時は
月のひかりに私の心は自然に染まり浸され泳いでいます。
次のような何気ない言葉に、アンデルセンの豊かな詩心が溢れ出していて、言葉が詩の響きをもつと絵本になるんだと教えてくれます。
◎原文引用:第一夜の結びの文章。「あの人は生きている!」と、娘は喜びの声をあげました。すると、山々からこだまが返ってきました。
「あの人は生きている!」
◎原文引用:第三十三夜の冒頭の文章。「私は子供が大好きです」と、月が言いました。「小さい子は、ことにおもしろいものです。子供たちがわたしのことなんかちっとも考えてい ないときにも、わたしはカーテンや窓わくのあいだから、たびたび部屋の中をのぞいています。
出典:(訳・矢崎源九郎、新潮文庫)。 私もアンデルセンのように「絵のない絵本」、ことばの絵本を、読んでくださる方の心に届けたいと願い、少しずつ描いてきました。
ささやかな私なりの「絵のない絵本」が、私のホームページ
「愛のうたの絵ほん」のアンソロジー3「詩の絵ほん」 です。
目次
詩「ゆりと海うと水の花」詩「おり鶴の恩返し」 詩「ななつ星のオルゴール」 詩「菜の花のひと かもの愛」 詩「かげろうの湖」 詩「まんじゅしゃげ あげはちょう」 詩「すず虫とちいさな花」 詩「星のしずかなあおい夜」 詩「まりものゆらら」詩「こな雪」詩「ほら貝」 月のひかりのような優しい声の響きを感じて頂けたら私は幸せに思います。
これからも月のひかりのお話を聞きとり絵本の頁にくわえていきたいと、今も願っています。
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