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万葉集の好きな歌 (巻二) 大伯皇女 石川郎女

万葉集巻二、相聞。
人を強く思う歌ほど心に響くものはないと教えられ。

永遠の別れ
大伯皇女 オホクノヒメミコ
ふたりゆけどゆき過ぎかたき秋山をいかにか君がひとり越ゆらむ
(訳)
二人で歩を運んでも寂しく行き過ぎにくい暗い秋山なのに、その山を、今頃君はどのようにしてただ一人で越えていることでしょう。

愛の返歌
石川郎女 イシカハノイラツメ
我(あ)を待つと君が濡れけむあしひきの山のしづくにならましものを
(訳)
私をお待ち下さりあなたがお濡れになったという、そのあしひきの山のしづくになることができたらよいのに。

(伊藤博訳、万葉集一、角川ソフィア文庫、一部改)

大津皇子(オオツノミノコ)への歌、別々に歌われた二首、好きな歌を並べました。
一首目は、姉から弟への歌。
二首目は愛しあう女性からの皇子への返し歌。

ここにはのせていませんが、二首目の前にある大津皇子から石川郎女へ歌も、かなしく心に響くよい歌です。

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プロフィール

高畑耕治

Author:高畑耕治
Profile:たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪・四條畷出身 早大中退 東京・多摩在住

詩集
「銀河、ふりしきる」
2016年イーフェニックス
「こころうた こころ絵ほん」2012年同
「さようなら」1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25
「愛のうたの絵ほん」1994年同
「愛(かな)」1993年同
「海にゆれる」1991年土曜美術社
「死と生の交わり」1988年批評社

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