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万葉集の好きな歌 (巻第十九、二十) 大伴家持

万葉集 巻第十九 大伴家持(オオトモノヤカモチ)

うらうらに照れる春日(はるひ)にひばり上がり心悲(かな)しもひとりし思へば

(大意)
春の眩しいひかり、空高くかけのぼるヒバリの声、ひとりかなしいこころ

音調も飛翔するよう。
urauraひかりゆらめき。
hibariとagariは舞い上がる明るいアaが主音。
下の句は転じ内省するオo音が重なる
こころ かなしも ひとりし おもへば 
kokoro kanashimo hitorishi omoeba
メランコリー ゆううつなるものおもい 人らしい


万葉集第二十 大伴家持 国歌大観4483

移りゆく時みるごとに心痛くむかしの人し思ほゆるかも
(訳)
次々と移り変わってゆく季節のありさまを見るたびに、胸もえぐられるばかりに、昔の人が思い出されてなりません

万葉集に防人歌を編みいれた人らしい心に響く歌です。

(伊藤博訳注・角川ソフィア文庫)


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プロフィール

高畑耕治

Author:高畑耕治
Profile:たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪・四條畷出身 早大中退 東京・多摩在住

詩集
「銀河、ふりしきる」
2016年イーフェニックス
「こころうた こころ絵ほん」2012年同
「さようなら」1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25
「愛のうたの絵ほん」1994年同
「愛(かな)」1993年同
「海にゆれる」1991年土曜美術社
「死と生の交わり」1988年批評社

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