万葉集巻第二十 防人の歌
防人に行くは誰(た)が背と問ふ人を見るが羨(とも)しさ物思ひもせず
<今度の防人は誰の旦那さんと尋ねていられる人がただうらやましい>
障(さ)へなへぬ命(みこと)にあれば愛(かな)し妹(いも)が手枕(たまくら)離れあやに悲しも
<拒めない徴兵、愛する人と引き裂かれ悲しい>
万葉集巻第二十
防人(さきもり)等が歌
※東国21-60才男を九州北防備に徴兵
ふたほがみ悪しけ人なりあたゆまひ我がする時に防人にさす(訳)悪い村長だ、病なのに防人に指名された
韓衣裾(からごろもすそ)に取り付き泣く子らを置きてぞ来ぬや母(おも)なしにして(訳)
母のない泣く子を残して、防人に
日本国憲法を曲げ、自衛隊を国外の戦争に行かせてはいけない。
国家による強制的徴兵を再びおこなわせてはいけない。
愛する大切な人を戦場に行かせてはいけない。
そのために今行うべきことは、この国土を戦場にさせないために行うべきことと繋がると私は思います。
威嚇と暴力は敵意を煽るだけ。
対話を。
万葉集のうたには
手枕(たまくら)という言葉が、
愛するひとの肌と息と心のそばにいたいという願いと悲しみが込められ、散りばめられています。
美しい音楽のはるかななつかしさ、好きな旋律の切なさも和音のかなしみも、
ひとにとって心の手枕だとわたしは思います。
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