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万葉集の好きな歌 (巻七) 柿本人麻呂

万葉集巻第七1068、柿本人麻呂

天(あめ)の海に雲の波立ち月の舟星の林に漕ぎ隠る見ゆ

天空の海に白雲の波が立って、月の舟が、星の林の中に、今しも漕ぎ隠れて行く。
[伊藤博訳、角川ソフィア文庫]

天海丹 雲之波立 月船 星之林丹 榜隠所見
[原文 新校注萬葉集 和泉書院]

人麿の、壮大でファンタジックな美しい歌。
天 海 雲 波 月 船 星 林 象形文字、表意文字として個々の字の形に意味とイメージを宿す漢字ならではの特徴が、夜空に散りばめられて響いています。

それらを浮かべる旋律の波、「の」と「に」の浮き沈む繰り返しが
快いリズム、美しい響きを夜空に
心に宇宙に奏でています。

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プロフィール

高畑耕治

Author:高畑耕治
Profile:たかばたけ こうじ
1963年生まれ大阪・四條畷出身 早大中退 東京・多摩在住

詩集
「銀河、ふりしきる」
2016年イーフェニックス
「こころうた こころ絵ほん」2012年同
「さようなら」1995年土曜美術社出版販売・21世紀詩人叢書25
「愛のうたの絵ほん」1994年同
「愛(かな)」1993年同
「海にゆれる」1991年土曜美術社
「死と生の交わり」1988年批評社

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